2012年に大阪のクラブNOONが客を店内で無許可で踊らせたとして摘発された事件について、本日、大阪地方裁判所はNOONの元経営者、金光正年氏に無罪判決を言い渡した。
この事件は、2012年4月に大阪のクラブNOONが、無許可で客にダンスさせたとして風営法違反により摘発。弁護側は、ダンス営業規制は表現の自由等を侵害し、違憲無効であること、そしてもともと規制対象となるダンスはさせていない、として無罪を主張していた。それに対し、検察側は2014年1月の最終公判で、「犯行は悪質で、再犯のおそれが十分に認められる」などとして懲役6カ月、罰金100万円を求刑していた。
ダンス規制については国会でも規制について議論され、この事件をきっかけに開催されたイベントを中心に、表現者の視点から風営法について語ったドキュメンタリー『SAVE THE CLUB NOON』が公開されるなど、注目が集まっていた。
今日の判決は「店側が客に性風俗を乱す享楽的なダンスをさせていたとするには合理的な疑いが残る」として無罪とし、弁護側の違憲という主張は退けた。
[写真:Let's DANCE 署名推進委員会 twitterより、無罪報告記者会見で笑顔を見せる金光氏(中央) https://twitter.com/dance_shomei/status/459533044286640128/ ]
【朝日新聞】クラブ元経営者に無罪判決 ダンス「性風俗乱さない」
http://www.asahi.com/articles/ASG4T3GB0G4TPTIL00N.html
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