アメリカ海軍の特殊部隊に20年間在籍し、ビンラディン暗殺を担ったことで知られ米軍の最強部隊と呼ばれるエリート集団「シールズ・チーム 6」のメンバーでもあったクリスティン・ベックさんが、回顧録『戦士のようなプリンセス:あるアメリカ海軍特殊部隊員がトランスジェンダーにカミングアウトするまでの旅(Warrior Princess: A U.S. Navy SEAL's Journey to Coming out Transgender)』を6月1日に発表した。
人里離れた農村にクリスチャンの男の子クリスとして生まれたクリスティン・ベックさんは、成長し海軍特殊部隊に入隊。アメリカ軍の同性愛やトランスジェンダーに対する政策「聞くな言うな(Don't Ask, Don't Tell)」のもと、自らのセクシャリティについて隠さざるをえないままアフガニスタンなどでの過酷な戦闘を経験。2011年に除隊後、女性として生きることを決めるまでが今作で綴られている。同年にこの「聞くな言うな」政策は撤廃されたが、軍隊内での同性愛者やトランスジェンダーに対する抑圧はいまだに続いているという。
[写真:『Warrior Princess』より、表表紙(右)が軍時代のクリスさん、裏表紙(左)が除隊後のクリスティンさん]
【THE HUFFINGTON POST】
Kristin Beck, Transgender Navy SEAL, Comes Out In New Book(2013.6.4)
http://www.huffingtonpost.com/2013/06/04/transgender-navy-seal-kristin-beck_n_3383015.html