現在、渋谷シネマライズ、シネマート心斎橋ほかで公開中のインド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』について、ベテラン俳優マノージ・クマールが、彼を皮肉ったシーンが削除されてれない状態で日本公開されたとして、監督のファラー・カーン、主演のシャー・ルク・カーン、そして配給のEros Internationalに訴えを起こした、と報じられた。
マノージ・クマールは「苦悩する愛国青年」という役柄を演じることが多く、片手を額や頬にあてがうのが得意ポーズだった。70年代と2000年代のインド映画業界を舞台にした今作には、シャー・ルク・カーン演じる脇役俳優が手で顔を隠したりクマールのセリフを真似したりする場面、さらにはクマールのそっくりさんが現れるシーンが登場し、からかわれている。
oneindia newsによると、このシーンについては、2008年にも裁判が行われており、裁判所はEros Internationalに対し、全てのプリントとテレビ放送用映像から削除するよう求めていたという。またThe Indian Expressでは、クマールは今回損害を要求した10億ルピー（約17億5千万円）をすべて寄付すると発言。「私は金のためでなく自らの主義のために闘っている。あのシーンを観るのはこれで最後にしたい」と語っているという。
［写真：『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』より (c) Eros International Ltd］
【oneindia news】Om Shanti Om: Manoj Kumar to file lawsuit against SRK, Eros（2013.4.1）
http://entertainment.oneindia.in/bollywood/news/2013/om-shanti-om-manoj-kumar-file-lawsuit-shahrukh-khan-106573.html
【The Indian Express】Om Shanti Om: Manoj Kumar says no compromise this time（2013.4.4）
http://www.indianexpress.com/news/om-shanti-om-manoj-kumar-says-no-compromise-this-time/1097569/
【シネマトゥデイ】インド映画、日本公開めぐり訴訟（2013.4.4）
http://www.cinematoday.jp/page/N0051808
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■映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』公式HP
http://www.uplink.co.jp/oso/
▼『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』予告編
