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東京都 港区

2013-03-29 21:34


写真集販売逮捕のレスリー・キー氏ら略式起訴

写真集販売逮捕のレスリー・キー氏ら略式起訴

2月2日から開催された写真展で男性器が多数写った写真集を販売したとして、写真家のレスリー・キー氏、そして会場の東京・港区六本木のギャラリーhiromiyoshii roppongiのオーナー兼ディレクター・吉井仁実氏らがわいせつ図画頒布容疑で逮捕された事件で、東京地検は3月28日、東京簡易裁判所に略式起訴した。

また、3人のほかに逮捕された写真集を印刷・製本した印刷会社・八紘美術の児玉紘一社長ほか5人は不起訴処分とした。

レスリー氏は今回の検察の処置について、以下のようなコメントを発表している。

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本年2月4日、弊社所属アーティストのLESLIE KEEが、猥褻図画頒布容疑にて警視庁に逮捕された事件におきまして、皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけ致しましたことを心よりお詫び申し上げます。

この件につき、本日3月28日、LESLIE KEEは、東京区検察庁により同容疑等で略式起訴されました。

今回の事件について、LESLIE KEEは、ギャラリーにて展示販売した自身の作品を猥褻と判断され、その旨報道されたことに強い憤りを感じており、芸術、アートの世界に警察という国家権力が介入したことについても芸術家として許せない思いでおります。

特に、LESLIE KEEは、2011年11月から2012年の1月まで、同じアートギャラリーにて、今回と同じような個展を開いておりましたし、この1年間に何度も個展を開催しておりましたが、警察はそれをすべてその都度に認識していたにも関わらず、その間ないしその後に何ら警告することも無く、今回、いきなり逮捕したもので、そのような警察の検挙の仕方についても疑問と怒りすら覚えます。

そういう意味で、LESLIE KEEは、裁判で決着をつけることも考えましたが
LESLIEは誰よりも日本を愛し、日本人の皆さんに助けられ、応援してもらっていることを考えますと、日本の法律と戦う気持ちにはなれませんでした。
そして、裁判に費やす時間を、多くの作品を生み出し、一人でも多くの人々に愛と希望、夢と感動を与えることに人生を費やして行きたいと考えております。
このため、LESLIE KEEとしては、裁判所が今回の略式起訴を受けてこの先判断したことには従うつもりでおります。

LESLIE KEEは、今回の事件で世界中から応援のメッセージを頂きました。
特に嬉しかったのはアメリカ、ドイツ、イギリスのギャラリーから今回の個展開催や写真集の出版の話を頂いたことです。
日本と世界のアートに対する認識の違いを改めて実感した2ヶ月間でした。

最後にLESLIE KEEに温かいメッセージを下さった関係者の皆様、そしていつも応援して下さるファンの皆様に大変感謝しております。
今後ともLESLIE KEEを宜しくお願い致します。

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[写真:写真展で販売された写真集『SUPER MIKI』『SUPER GO』]

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