映画界のデジタル化が進むなか、9月10日、富士フィルムが映画用フィルムの生産を中止するというニュースがアメリカのニュースサイト、デッドライン・ドットコムで報じられた。
この報道について、webDICE編集部が富士フィルムに電話で問い合わせたところ、本社の担当者は「確かにネガフィルムやポジフィルムのディスコン(製造中止)を予定していることは事実ですが、映画事業をやめてしまうのではありません。デジタル化が進むなかで、アーカイブ用フィルム・エテルナ-RDSやレンズ、データストレージ用のデータメディアや撮影時の色管理システムは、引き続き映画製作のワークフロウのなかで使っていただきたき、映画業界に貢献していきたいと思っています」と語った。
なお、今回の映画用フィルム生産中止については、利用者が限られているため、現状は公式のリリースは出さず、個別にオーダーに対応することになっているという。
アメリカでは先月、キアヌ・リーヴスがプロデューサーとホストを担当し、ジョージ・ルーカス、ジェームス・キャメロン、クリストファー・ノーラン、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャーらが映画の「デジタル革命」について語るドキュメンタリー『サイド・バイ・サイド』が公開された。
[写真:DEADLINE HOLLYWOODの記事より]
【DEADLINE HOLLYWOOD】Fuji Says It Will Discontinue Some Motion Picture Products(2012.9.10)
http://m.deadline.com/2012/09/fuji-discontinue-motion-picture-products/
【webDICE TOPICS】キアヌが映画のデジタル化に迫る作品、米で公開(2012.8.20)
http://www.webdice.jp/topics/detail/3608/
▼『サイド・バイ・サイド』海外版予告編