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cinema

2012-08-23 23:00


米国を席巻中のインディー映画の製作舞台裏

米国を席巻中のインディー映画の製作舞台裏

米国で6月27日から4館で公開スタートし、現在、累計約400館、興行収入700万ドル(5億5千万円)という、インディー映画としては異例の快進撃を続けている映画『Beasts of the Southern Wild』。

物語の主人公は、ミシシッピのデルタ地帯に父と暮らす、6才のハッシュパピーという女の子。ハリケーンにより町は浸水し、気温の上昇で氷河が溶け、先史のオーロックス(野牛)の群れが目覚める。そんな中、謎の病にかかった父を助けるために、ハッシュパピーは消えた母を捜す旅に出る……というファンタジードラマ。

監督のベン・ゼイトリン(30)をはじめスタッフは、ウェズリアン大学(コネチカット州)の仲間たちと2004年に立ち上げたアーティスト集団“Court13”のメンバー。皆これが長編初挑戦で、メイキング映像では、ロケ地のルイジアナ州の街で地元民の協力のもと、いかに手作りで撮影が行われたかが語られる。キャストもロケ地でオーディション開催のチラシを配り、住民の中から選んだ演技未経験者ばかり。

推定180万ドル(約1億5千万円)の製作費の大半は、シネサーチ(ニューヨークにある助成団体)からの助成金だという。今年のサンダンス映画祭でグランプリ、さらにカンヌ国際映画祭で新人監督賞および国際映画批評家連盟賞(「ある視点」部門)を受賞。日本公開は未定。

『Beasts of the Southern Wild』公式サイト&予告編
http://www.beastsofthesouthernwild.com/

『Beasts of the Southern Wild』メイキング映像


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