オウム真理教を題材とした『A』『A2』を監督した森達也氏の著書『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞した事に対してジャーナリスト、弁護士の青沼陽一郎、滝本太郎、藤田庄市の三氏が本書そのものではなく本書に賞を与えた講談社に対して抗議している。その抗議書をジャーナリストの有田芳生氏がネットで掲載。
本書を読んでいないので、抗議文を読んだだけなのだが、趣旨は松本死刑囚の弟子が行った一連のオウム事件を森達也氏は「弟子の暴走」と片付けているのは松本死刑囚が首謀者でないという論であり、それは事実と違うという事であろうか。ただ、抗議文では本書から森氏の「ただし弟子たちの暴走を促したのは麻原だ」という言葉を引用しているので、これだけを読むとこの点では抗議の意味が無いように思えるが、抗議の矛先は、森氏への抗議ではなく講談社ノンフィクション賞という権威ある賞が受賞させたという、その事に対しての抗議書。
【資料】森達也『A3』の講談社ノンフィクション賞受賞に対する抗議書
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/
