CDJにそのポジションを譲りながらも、いまだにクラブやライブハウス、DJブースのあるお店では必ず見かける機材、テクニクスのターンテーブルSL-1200シリーズの生産中止が発表された。
これは松下電器産業(現パナソニック)の高級ブランドであるテクニクス全体の生産終了によるもの。SL-1200シリーズは、1972年の発売以来、とりわけ70年代から80年代のヒップホップ黎明期から、その後生まれたテクノやハウスといったクラブ・ミュージックとDJカルチャーに欠かせない機材となり、ポップ・ミュージックのみならずノイズや現代音楽に至るまで、音楽シーンの発展に大きな貢献を果たした。
しかし近年の販売規模縮小により、生産体制の維持そして部品調達が困難となり、生産打ち切りが決断されたという。
「テクニクス」消える…レコード機器が生産中止(2010.10.20)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101020-OYT1T00665.htm
パナソニック テクニクスのホームページ
http://panasonic.jp/technics/analog/index.html
一方で、レコードショップ界隈では、音楽ソフトの売上げが年々低下するなかで、アナログレコードの人気が盛り返しているとの声も少なくない。
JET SETレコードのニュース「アナログレコードはなぜ売れる?」(2010.10.15)
http://www.jetsetrecords.net/news/jp/2010/10/post-44.php