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2009-11-14 18:15


遺言で禁じられたナボコフの遺作「ローラ」出版

『ロリータ』のナボコフが遺言で出版を禁じた未完の小説『ローラ』が存命する遺族であるナバコフの息子ドミトリー(75)が出版を決断。

「小説は断片の形で138のカードに残され、ドミトリー氏によると、浮気な美しい妻を持ち、自殺について思いをめぐらす学者が主人公という」

ナボコフの未完小説を出版 ロリータ作者、遺言に反し
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091114/erp0911141052006-n1.htm

キーワード:

ナボコフ / ロリータ / ローラ


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コメント(1)


  • 工藤麻由美   2009-11-19 16:19

    ナボコフの「ロリータ」は以前に読んだものの「ローラ」については当然未読。
    耽美的というか退廃的なる美を好む傾向は、人間に埋め込まれた感性の1つだと
    感じるし、それが芸術作品として1つの型を持つのであれば納得。ただし外国人が
    日本人を子どものように見なすことと、男性が少女愛はイコールではない。前者は
    日本の未成熟な稚拙ともいえる文化は、しかしながらアニメや漫画を通して世界に
    発信され、日本という国への憧憬やオリエンタリズムを増幅される経路となり得た。
    しかし後者は?ここで「僕は二次元しか愛せない」と言い放ったかつての同級生男
    子を思い出す。彼のユーモアセンスや発言にまったく嫌悪感を抱かなかったのは、
    それがささやかな彼の趣味だと理解できたからである。といって「あの娘は僕を好
    きに違いない」「僕のニンフェット」という男性の妄想に付き合うことは容易くは
    ない。そう思わせておくことこそ、女性の特権だとも言えるが。であればこそ、子ど
    もほども幼い少女が男性を支配することも可能なのだろう。さりとてそういった発
    想も現実というより小説の一部のようだ。アヴァンギャルドかドキュメンタリーか。
    とかくナスターシャ・キンスキーとポランスキーの例を挙げるまでもないのだ。