今回の世界的金融危機をひき起こした元凶ともいわれるヘッジファンドのボスたちを集めアメリカで公聴会が行われました。
公聴会でのヘッジファンドのカリスマ的存在のジョージ・ソロス氏の発言を報じた日経と他メディアを読み比べると、意図的にソロス氏の発言を割愛して報じているように思います。
まあ、日経という日本の企業の広報誌的役割を担っている新聞としては当然の事かもしれませんが、一つのニュースだけを読んでいる人と、複数のサイトを見比べている人の差は蓄積されるとその世界感は大きく隔たりのあることになるという見本でした。
ソロス氏の著書や他での発言を見ていると、今回の金融危機はまだ序章でさらにひどくなる可能性があることを言っています。「サーチナ」の記事の方が公聴会での彼の発言に近い気がします。日経は経済界に与える不安材料をカットして、彼の発言の一部だけを報じているように思いました。こういう発言は、ネットでは、紙数に制限がないので、きちんと誰か全文を報じてほしいものです。
こちらが日経の見出しと記事へのリンク
ジョージ・ソロス氏「懲罰的規制は過ち」 米下院で証言
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20081114AS2M1400N14112008.html
こちらはサーチナニュースという中国情報に強いサイト
ソロス氏、公聴会で証言「ヘッジファンドは金融危機の一部」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1114&f=business_1114_028.shtml
使われている写真を見比べるのもメデァイ・リテラシーを高める勉強になります。
