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終了中村早写真展 「Flower」

  • 日程
    2013年06月18日 ~ 2013年07月07日

  • 時間
    12:00

  • 会場
    photographers’ gallery、KULA PHOTO GALLERY

《Flower》はこれまで男性ヌードを撮影してきた中村早にとって初めての試みとなる「花」をモチーフにした新しいシリーズです。中村は活動の最初期から「男性の身体」をモチーフとして制作を続けてきました。暗闇の中で白熱灯や自然光の淡い光を頼りに、長い時間をかけて男性の裸体の細部をなぞるように撮影し、繰り返し見ていくことでこれまで見知っていると思っていた身体が新しいかたちをもって立ち上がってくることを、中村は制作を通して実感してきました。
本展では切り花や球根の花を撮影した写真が展示されます。中村は「花もヌードと同様にこれまで多くのイメージが写し出されてきた古典的なモチーフであるにも関わらず、いざ思い浮かべようとすると、その正確なかたちや細部を思い浮かべることができなかった。だから改めて花をじっくり見つめてみようと思った」と言います。単焦点レンズを用い、自身の身体を動かしながらさまざまな距離と角度から対象と向きあうというこれまでの手法を一貫させながらも、モノクロフィルムでの撮影をデジタルカラーへと変え、ライティングを白熱灯や自然光からストロボへと変化させることで、花のかたちや色彩をより鮮明に写し出そうと試みています。花弁のグラデーションや茎の柔らかなライン、葉の乾いた質感、根のうねりといった細部、そして花全体の不思議なフォルムがストロボの発光によって、黒い背景の中で鮮やかに浮かび上がります。
中村の写し出す様々な花の写真は、今まで見慣れていると思っていた花にじっと目を凝らすことで、新しいかたちが見えてくることを気づかせるでしょう。

展示内容/インクジェットプリント、356×432mm、約12点

▼中村早 NAKAMURA Saki 略歴
1984年、東京生まれ。武蔵大学卒業。
2004年、photographers’ galleryに参加。ギャラリーの運営の他、機関誌などの制作、編集に携わる。
「笑う月」(photographers’ gallery、2005年)、「ふれる」(photographers’ gallery、2007年)、「ふれる」(photographers’ gallery、2009年)、「bedroom」(photographers’ gallery、2010年)、「bed scene」(KULA PHOTO GALLERY、2011年4月)、「bed scene」(KULA PHOTO GALLERY、2011年7月)、「The Nude of Man」(photographers’ gallery、2011年12月〜2012年1月)、「ephemera」(photographers’ gallery、2012年5月)、「THE BOY」(photographers’ gallery、2012年9月)など、個展を開催。写真集に『THE BOY』(KULA、2012年)。

キーワード:

中村早 / / ヌード


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