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日程2013年02月08日
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時間19:30
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会場クリエイティブスペース amu
モバイル端末に高性能なカメラが搭載され、ソーシャルなネットワークサービスを日常的に利用するようになった現在ほど、誰もが気軽に写真を撮り、共有するようになった時代は初めてでしょう。Facebookには一日だけで約2億5千万枚もの写真がアップロードされているといいます。
また写真表現の分野では、ネットからダウンロードした画像ファイル、Googleストリートビューや火星探査機が撮影した画像といった、誰が撮ったかわからない、あるいは誰かが撮ったものでもない画像を加工・編集してアート作品として発表するなど、フィルムかデジタルかの2元論では収まりきらないほど多様化しています。
誰もが撮る。誰が撮ったかわからない。誰が撮ったものでもない―それら〈写真〉は、ピクセル(picture cell)の集合体すなわち画像ファイルとして、ネットの海に溢れかえっています。デジタルとネットが写真を取り巻く環境や表現方法、コミュニティまでも著しく変容させつつあるこのような現在では、写真の新しいリテラシー、そして写真をスリリングに楽しむための未知の地図が求められているのではないでしょうか。
写真家のホンマタカシさんを中心に運営されている「between the books」は、ホンマさんの活動をお知らせする記事を主に掲載する一方で、古今東西の写真家の作品や写真情報をさまざまな切り口で紹介しているウェブサイトです。写真と音楽、写真と絵画、といったような、写真を異分野と「と」でつなげるアプローチにより横断的に紹介することで、〈写真〉を世界へ再接続させる動線設計を展開しています。
本イベントでは、そんなbetween the booksで活動するエディター井関ケンさんをお招きし、インターネット時代における写真の読み方/エディットの仕方をレクチャーしていただきつつ、写真との新しい連関を紡ぎ出そうとする井関さんに、その手法や理念をうかがいます。
★「職業としての編集デザイン」シリーズ記録
第1回 編集的開発 ――wowlabにおけるデザイナとプログラマの協働について
http://www.a-m-u.jp/event/2012/12/shd-01.html