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日程2012年11月30日
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時間19:30
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会場クリエイティブスペース「amu」
次に自らの関心を引き出し、その関心を表現(他者に伝えるための創造的な媒体――文章、映像、音楽、写真、ウェブ、イベント企画、プロジェクトetc...)へと編集しなおす行為です。
まるでテキストをPC上でコピペしながら手を加えていくように、まるでDJのようにさまざまな楽曲を繋いでは入れ替えていくように。私たちをとりまく日常生活におけるひとつひとつの振る舞いを繋げたり、逆にしたり、その振る舞いが置かれる文脈を変えてみたり。
例えば、
「会社」で"名刺交換する"、「家」で"お風呂に入る" 。
これを「会社」で"お風呂に入る"、「家」で"名刺交換する" と並び替えた際に立ち上がるリアリティのズレ。
あくまでも妄想を元に、私的な領域と考えられてきた家を他人に対して少しだけ開く、あるいは新たなコミュニティを生み出す「住み開き」というムーブメントを企画化し、文章へと変換する。
それは、まちや社会に対する個人のリアリティの持ち方を意識的に再編集していくことではないでしょうか。
例えば、
個人の思い出が詰まった音楽を通じて他人同士が自己紹介をしあうことによる、名刺交換では生まれないコミュニケーションの発生。
さらに、他者が紡ぎ出したエピソードが反映されたオムニバス音源は、個人と音楽の関係性の文脈までもを再編集していきます。
本講座では、日常に横たわるわたしたちのさまざまな役割ーー仕事、学業、家事、趣味ーー、またその役割を演じるべく所属するコミュニティや分野、それらの在り方や各々の関係性を再編集し、この世の中を、より面白くかつ生きやすい状況に変えるための、観察とアウトプットの手法について学びます。
その学びを通じて、ほんの小さなことからでも始められる「現実社会への風穴の開け方」を共に発明できれば幸いです。