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日程2012年03月13日
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時間18:50
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会場アップリンクX
3月13日、『チェルノブイリ 家族の帰る場所』(朝日出版社刊)
の作者、フランシスコ・サンチェスさんとナターシャ・ブストスさんを
バルセロナよりお招きしてトークイベントを開催します。
訳者の管啓次郎さん(詩人、比較文学者)も駆けつけてくださいます。
愛する土地に留まり続ける老夫婦、プリピャチを突然去ることになった家族
を描く漫画『チェルノブイリ』は、本映画と深く響き合っています。
実際にプリピャチを訪れて大きな衝撃をうけた、という作者の体験を交えながら、
チェルノブイリを「現在」に引き寄せて、お話いただきます。
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■日時
3/13(火)18:50の回上映後
■会場
UPLINK X
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2階
■ゲスト
フランシスコ・サンチェスさん、ナターシャ・ブストスさん(『チェルノブイリ 家族の帰る場所』著書)
管啓次郎さん(『チェルノブイリ 家族の帰る場所』翻訳)
■料金
一般¥1,500/学生・シニア・UPLINK会員¥1,000
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フランシスコ・サンチェス
1962年、バルセロナ生まれ/映画監督のデヴィッド・フィンチャーと同じ年に生まれる。たぶんそのせいで、これまでに2本のショートフィルムを監督してきた(『誰がムーンライト氏を殺したか?(¿Quién mató al Sr. Moonlight?)』と『作文(Redacció)』――キム・モンソによる物語の翻案)。スパイダーマンとも同い年。彼が人生の半分以上をコミックの出版と編集にささげてきたのは、あるいはそのせいか。次の本のための版元を探すかたわら、現在、何冊かの本とひとつのドキュメンタリー企画を構想中。『チェルノブイリ——家族の帰る場所』はグラフィック・ノヴェルとしてのデビュー作である。
ナターシャ・ブストス
1981年、イビサ生まれ/チリ人の父とブラジル人の母を持ち、スペインのマラガで育つ。ごく幼い頃から鉛筆が大好きになり、日本製アニメに影響を受ける。グラナダ大学の美術学部を卒業後、一年を過ごした北京で筆と墨の使い方を研究し、現在のスタイルを確立する。スペインに戻った後は広告代理店でグラフィックデザイナーとして働き、現在は(フリーの)イラストレーター。マラガ・クレア2008 のコミック青少年賞でベスト・ドローイング賞、同年のサンタ・ポーラ コミック・コンペティションで銀賞などを受賞。サンティアゴ・ナバーロの短編にもとづく『彼女たちは特別(Ellas son únicas)』(ノバンダ・バルセロナ社、2009年)でコミックの作画家としてプロデビューする。フランシスコ・サンチェスのシナリオによる本作『チェルノブイリ』はナターシャにとってもグラフィック・ノヴェルのデビュー作となった。
管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ/詩人、比較文学者、明治大学教授。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『オムニフォン——〈世界の響き〉の詩学』(岩波書店)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、『野生哲学——アメリカ・インディアンに学ぶ』(小池桂一との共著、講談社現代新書)などがある。翻訳にマトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』(ちくま学芸文庫)、ベンダー『燃えるスカートの少女』(角川文庫)、サン=テグジュペリ『星の王子さま』(角川文庫)など。古川日出男、小島ケイタニーラブとの共同プロジェクトとして朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作、各地で上演中。