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日程2012年03月09日
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時間19:30
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会場クリエイティブスペース「amu」
2011年の9月から2012年の1月にかけて巣鴨小学校で行われたワークショップ〈秘密基地ヲ作ロウ。〉
子どもたちと共に過ごした4ヶ月間の成果報告です。
地球には三極とよばれる場所があります。それは、南極、北極、エベレストの三つの極地のこと。南極観測隊の一員として南極で15ヶ月の越冬生活を終えた半年後、僕(村上祐資)はもう一つの極地であるエベレストを知るために、ネパールへ向かいました。
首都カトマンズからエベレストの玄関口であるルクラという小さな村までは、ふつう登山隊やトレッカーたちはセスナ機を使って入ります。けれど僕はルクラまで続く古の街道を、自分の足で歩いて行くことを選びました。
その旅の途中に出会った、決して裕福ではない山岳の村々の子どもたち。彼らの目は野生の輝きに満ち溢れていました。子どもたちを育んでいるのは、物質の豊かさでは計ることができない、生活の豊かさにあると感じました。
彼らには「地球の上に生きている子どもたち」という表現がよく似合います。もし僕に子どもがいたとしたら、彼らのような子どもに育って欲しい。ならば僕は親として何ができるのだろう。南極やエベレストで暮らした「サバイバル」という経験を、僕は子どもにどのように伝えたらいいのだろう。
〈秘密基地ヲ作ロウ。〉は、僕のその思いをカタチにしたワークショップです。秘密基地という「建築」を、遊ぶことを通して子どもたちのまなざしで作るものです。
僕が思う「サバイバル」とは「地球の上で生きること」。"村上祐資"という大人を介して「サバイバル=生きること=遊ぶこと」が一つに繋がり、子どもたちのなかで育まれていくことを目指しました。僕のその思いに共感してくれ集まってくれた個性的なメンバーたちの力を借りて、昨年9月から今年の1月にかけて東京の巣鴨小学校で実施しました。
「遊ぶことは生きること。」をコンセプトに子どもたちと共に過ごした4ヶ月間を、ぜひ皆さんに見て頂きたいと思っています。
◎〈秘密基地ヲ作ロウ。〉ウェブサイト:http://www.fieldnote.net/playfort/
村上祐資:文・写真
【プログラム】
19:30~20:30 トークショー(60分)
20:30~21:00 質疑応答(30分)
【ゲスト】
村上祐資(むらかみゆうすけ)
1978年生まれ。極地建築家。防災士。第 50 次日本南極地域観測隊(2008-2010) に越冬隊員として参加。日本の南極観測基地〈昭和基地〉で 13 ヶ月間にわたりミッ ションスペシャリストとして地球物理観測に従事。他の参加エクスペディション に、エベレスト BC(2010)、シシャパンマ BC(2011)、富士山測候所(2010、2011)など。 NPO 法人「富士山測候所を活用する会」メンバー。子どものためのワークショッ プ「秘密基地ヲ作ロウ。」主宰。文化学院創立 90 周年記念プロジェクト「連続講 座&研究会『スイーツよりペン──生きる・東京・未来』」座長。主な展示作品に、 OPEN SPACE 2009「MISSION G : Sensing The Earth」(ICC、2009-2010)。
◎村上祐資ウェブサイト:http://www.fieldnote.net/
〈秘密基地ヲ作ロウ。〉実行委員会メンバー
村上祐資(極地建築家)/hidehomare(アートディレクター)/梅津康宏(映像作家)/永井幸輔(弁護士/Creative Commons Japan/Arts and Law)/東久保麻紀(秘書/Creative Commons Japan)/田中雅子(ギャラリー)/細川正博(豊島区議会議員)/齋藤歩(編集者)/明貫紘子(キュレーター)/木村悟之(フォトグラファー)/筒井晶子(児童書出版社)/岩井かほり(会社員)/臼井隆志(アーティスト・イン・児童館プログラム・ディレクター)/加藤美穂
【司会】
臼井隆志(うすいたかし)
1987年生まれ。「アーティスト・イン・児童館」プログラム・ディレクター。2008年より練馬区立東大泉児童館にて「アーティスト・イン・児童館」を開始。子どもの遊び場である児童館をアーティストのアトリエ、ギャラリー、ステージとして活用するプログラムの企画・運営をしている。
◎アーティスト・イン・児童館:http://jidokan.net/
【対象】大人、教育やワークショップに興味のある方。
【定員】40名
【参加費】無料
【会場】amu
【共催】〈秘密基地ヲ作ロウ。〉実行委員会 + AZホールディングス
◆巣鴨放課後子ども教室とは...?
放課後子ども教室とは、平成19年度より文部科学省と厚生労働省が連携して実施している放課後対策事業「放課後子どもプラン」の一環として、豊島区教育委員会主導のもとに子ども家庭部子ども課と連携し、子どもスキップ実施校において開催しているものです。地域の子どもたちが放課後や学校休業日に、安全・安心に活動できる環境整備を目的に、地域のかたがたの協力を得て、学習、スポーツ、文化、地域交流などの諸活動を推進しています。
http://www.city.toshima.lg.jp/kodomo/kyoikujigyo/004600.html
☆詳細とお申し込みはこちらからお願いいたします。
http://www.a-m-u.jp/event/2012/03/himitsukichi.html