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日程2011年08月23日 ~ 2011年09月23日
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時間12:00
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会場KULA PHOTO GALLERY 161-0022 東京都新宿区新宿2-16-11-4F
岸幸太展「The books with smells」
2011年8月23日(火) - 9月30日(金)
12:00 - 20:00 月曜休
会場/KULA PHOTO GALLERY (photographers’ galleryの向かい部屋)
岸幸太はこれまで、「傷、見た目」や「もの、しみる」といった写真展において、東京の山谷、横浜の寿町、大阪の釜ヶ崎と同じ町を繰り返し撮影し制作をしてきました。作品の多くはこの町に暮らす人の姿を写し出しています。「人への興味はその人の持つ傷、見た目から始まる」と岸が語るように、人が持つ見ることを躊躇してしまう傷、無視してしまう生を見続ける姿勢は変わることがありません。本展では、これまで撮影された写真を新聞紙にインクジェットプリンタで出力し製本する作品「The books with smells」の公開制作を行い、会場にプリンタを持ち込み作家自身が連日制作していく過程をご覧いただけます。岸の写真が、各地のニュースや出来事を伝える日々の新聞記事の上に強引に重ね刷られ綴じられた本作は、この町で暮らす人々と自分自身の生活が地続きであることをあらためて私たちに気づかせることでしょう。
大阪市西成区萩之茶屋、町の外れの路地を曲がると、いつでも湿って汚れている壁がある。そこには、小便や大便の跡、その強烈な臭気とともに捨てられた衣類、生ゴミ、新聞、酒ビンが転がる。咽せるような町の空気を吸い込む。歩いて汗をかけば、この町と同じ匂いの汗が流れているようだ。その匂いと汚れがしみついた本をつくる。それは私にしかできない。岸幸太