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日程2011年06月22日 ~ 2011年07月17日
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時間12:00
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会場KULA PHOTO GALLERY 東京都新宿区新宿2-16-11-4F
岸幸太はこれまで「傷、見た目」として東京の山谷、横浜の寿町、大阪の釜ヶ崎、と同じ町を繰り返し撮影し制作をしてきました。人への興味はその人の持つ傷、見た目から始まると岸が語るように、作品の多くはこの町に暮らす人の姿を写し出していました。そして人が持つ、見ることを躊躇してしまう傷、無視してしまう生を見続ける姿勢は、撮影対象がものへと広がりを見せている本展でも一貫しています。
ものへの感傷や美しさを求めて撮影されたようには見えない、軒先の長靴や捨てられた衣類、店先に並ぶ作業用手袋や簡易宿の入り口に並ぶ履物などの写真。岸が見つめるのはこの町を象徴するものではなく、一見、どこの町のものなのかさえわからないようなものばかりです。しかし、そうして拾い集めるように写されたものには、この町に暮らす人の生が確かにしみついています。この町を見続けることで立ち現れる、生への確信に満ち溢れた岸の写真をぜひ、ご覧ください。
展示内容:ゼラチンシルバープリント/203×254mm/48点