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日程2011年02月05日 ~ 2011年02月27日
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時間00:00
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会場ギャラリー・エフ(浅草)東京都台東区雷門 2-19-18
12歳からカメラを手にし、写真を通して世界を理解してきたポーレ・サヴィアーノ。ファッション、アンダーグラウンド、ミュージシャンらのポートレイトを手掛ける写真家として、華やかなスポットライトを浴びる人物たちの個性を切り取ってきた。1974年ニューヨーク生まれ。
2007年、サヴィアーノは、広島・長崎の原爆資料館では被爆者から直接体験談を聞くことができると知る。子どもの頃授業で見たキノコ雲の写真は、原爆のイメージとして焼き付いていた。キノコ雲の下にいた人々、その顔は浮かんで来ない。決して歴史書に登場することのない「個人」の人生に、一人の人間として「会いたい」と思った。
以来コンタクトを続け、2008年から現在までに長崎、東京、ドレスデン(ドイツ)、広島で被災者約50名を撮影してきた。
撮影に応じる被写体たちは口々に言う。「私に残された時間は少ない。急ぎなさい」サヴィアーノは彼らに出会い、フィルムと自分自身に記憶することを最優先事項とする。
1945年2月13日、古都ドレスデンを焼き尽くした大空襲、翌3月10日、10万人の命を奪った東京大空襲。そして惨劇は8月の広島、長崎へと続き、人々の青空を奪った。世界中の人々の頭上、その空が平安であるようにという希望が、プロジェクトのタイトルには込められている。
本展覧会では、ドレスデンと東京の大空襲被災者、計17名の肖像を展示。期間中3回の日曜日には関連イベント(有料)を開催し、最終日にはビキニデー(3月1日)を控え、水爆実験で被曝した第五福竜丸の元乗組員・大石又七氏の証言を聴く。会場は、江戸時代末期に浅草に建てられ、震災と空襲の猛火を耐えた土蔵を再生したアートスペース。ドレスデンでも展覧会が同時開催され、日本の被災者の肖像も含めて欧米で初めて発表される。
12:00-20:00(最終日は-17:00)
※各イベント開催時間中はイベント参加者(要予約)のみ入場可能
火曜定休
入場無料(各イベントを除く)