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日程2010年12月07日 ~ 2010年12月29日
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時間12:00
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会場photographers' gallery 東京都新宿区新宿2-16-11-401
中村早は異性である男を被写体に撮影を続けている。
閉ざされた部屋の小さなベッドの上をベッドサイドのライトが照らし出す。
シーツの皺とともに写し出されるのは裸の男の腕、手、顔、胸、腹、陰部、尻、足、背中…。
人は普段まじまじと生身の身体を見ているだろうか。身体のイメージは溢れかえり、誰もが裸の身体というものを目にしている。しかし互いの身体を求め、ともにベッドに入り、抱き合う時でさえ、相手の身体を見過ごしているかもしれない。
中村の男への関心は女が抱く本能的な欲求や執着に他ならない。だからこそ作者は性が色濃く現れる場面での身体を撮影し、写し出された写真と向き合うことで、男という絶対的な他者を認めようとしている。
展示内容/ゼラチンシルバープリント、約10枚