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終了[ 4 Spectacles ] - 4人の映像作家と4組のサウンドアーティスト

[ 4 Spectacles ] - 4人の映像作家と4組のサウンドアーティスト

  • 日程
    2010年11月27日

  • 時間
    00:00

  • 会場
    Uplink Factory

ジム・オルークとのコラボレーションフィルムでも知られる映像作家・牧野貴ら国内の映像作家/映画作家とMachinefabriekらオランダのサウンドアーティスト4組がコラボレーションする特別企画[4 Spectacles] を開催します。

[4 Spectacles]
■ 2010年11月27日(Sat) at Uplink Factory
OPEN 17:30 / START 18:00
adv./door. 2,500yen (+ 1drink)
公演内容:
Greg Haines × 坂本宰の影 (Shadow play)
Danny Saul & Machinefabriek + 島田量平 (新作)
Wink (Kleefstra|Bakker|Kleefstra) + 田巻真寛 (新作16mm映画)
Machinefabriek + 牧野貴 (新作)

■ 牧野貴 Makino Takashi
1978年東京出身。
日大芸術学部映画学科撮影コース卒。
在学中より多数の8ミリ映画を制作。
ハンス・ベルメール著「イマージュの解剖学」にインスパイアされた初の16mm映画
「AMARGASM」が2001年に長岡インディーズムービーフェスティバルで審査員特別賞を受賞。
イメージ フォーラムで上映される。
同年ブラザーズ・クエイに映画表現を学ぶ為、単身ロンドンへ渡る。
クエイのアトリエで音楽と照明について学び、深い感銘を受ける。
帰国後もフィルムによる映画製作を続け、2004年以降、ライブスペースやギャラリーで個展上映を続けている。
2006年8月より渋谷UPLINK FACTORYにて定期的に上映会を行い、10月にはJim O'Rourkeとの共作「No is E」を上映。
「No is E」が2007年イメージフォーラムフェスティバルにて寺山修司賞を受賞。
2008年ロッテルダム国際映画祭では、新作「Elements of Nothing」がTiger Awardにノミネートされ、個人プログラム及び、映画と音楽のライブパフォーマンスを成功させる。また、同映画祭には3年連続招待という快挙を成し遂げた。
2009年には世界最大の実験映画祭25FPS International Experimental Film & Video Festivalでグランプリを獲得。
東京都写真美術館、ニューミュージアム、サンフランシスコ現代美術館等、その表現域は映画館を超え、美術層にも達する。
フィルムとビデオ、二つの方法、技術を最大限に活用し、映像と音楽を同価値に捉えながら、映画を制作、発表している。
Official : http://www13.ocn.ne.jp/~makinokn/

■ 田巻 真寛 Shinkan Tamaki
フィルム作家。
1982年、栃木県生まれ。
20歳の時、アメリカの実験映画作家、スタン・ブラッケージのフィルム作品に出会い、大きな衝撃を受ける。
その数日後、ゴミ捨て場で8mmカメラを偶然拾う。
以降、8mm・16mmフィルムによる制作を開始する。
作品は主にサイレント(無声)ながら、視覚のみならず聴覚の拡張も試みている。また、フィルムの持つ物質性を最大限に抽出する手段として、現像も自らの手で行う。映画を作る、というよりはフィルムそのものを作っているのかもしれない。
Official : http://shinkantamaki.net/

■ 島田 量平 shimada ryohei
1977年 東京生まれ
宝塚造形芸術大学・イメージフォーラム映像研究所卒
2000年より映像制作をはじめる。
林勇気、大谷修平(SJQ)らと、関西を中心に活動を行う。
2007年から東京に移り、 フィルムコラージュ作品を作りはじめる。
蝋燭の光でフィルムをビデオ変換する独特の手法を使用し映画を制作している。
ロカルノ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、 イメージフォーラムフェスティバル等で上映。「ASK映像祭2009」ASK?賞、イメージフォーラムフェスティバル2010優秀賞受賞
Official : http://www.maroon.dti.ne.jp/shimatrop/

■ 坂本 宰 SAKAMOTO Osamu
Official : http://web.me.com/sakamotoosamu/

■ Machinefabriek
MachinefabriekことRutger Zuyderveltは1978年2月28日オランダはアープルドールン生まれ、現在ロッテルダム在住。
2004年にMachinefabriek名義での活動を開始。この名前は「機械工場」を意味し、彼が雑貨店に買い物に行く際にいつも前を通るビルに刻まれていた言葉でもある。
少年時代からピアノとギターを多少学ぶものの、本格的に音楽を学ぶ道には進まず、代わりにアーネムの芸術大学でグラフィックデザインを学ぶ。現在も彼は音楽活動と併行してフリーランスのデザイナーとしても活躍している。
Machinefabriekの音楽は「映像の無い映画」として創られており、アンビエント、クラッシック、ドローンやフィールドレコーディングなどから形成されている。また、彼が影響を受けたアーティストとして挙げるのはFennesz、Godspeed You! Black Emperorなどの他、特にOren Ambarchiには大きな影響を受けているという。
いくつかのCDR作品のリリース後、Machinefabriekとしてのオフィシャルデビューアルバムとなる"Marijin"をLAMPSから2006年にリリース。その後、シングル・アルバムをTypeや12K、Dekorder、Digitalis、Staalplaatなどのレーベルから立て続けにリリースし、現在に至る。
また、彼にとってライブパフォーマンスは、重要な表現の場であり、ロシア、イスラエル、カナダ、スイス、スペイン、チェコ、ドイツ、イギリス、そしてオランダと世界中でギグを行っている。幸運にもこれが彼にとって、世界中の音楽仲間と容易に知り合える環境でもあり、Ralph Steinbruchel、Aaron Martin、Peter Broderick、Frans de Waard、Wouter van Veldhoven、Simon Nabatov、Xela、Simon Scott、Gareth Hardwick、Tim Catlinなど数多くのアーティストとコラボレーション作品を生むきっかけとなった。
さらに彼は舞台の楽曲や、映画、彫刻など数多くのアートプロジェクトにも関わっており、いくつかは2010年に予定されているものの、来年以降もこれらの活動はさらに増えることだろう。
Official : http://www.machinefabriek.nu/
MySpace : http://www.myspace.com/machinefabriek

■ Greg Haines
Greg Hainesはドイツ在住のイギリス人ミュージシャン、作曲家。現代クラシック音楽の学問的な世界と、実験による自由な音楽の中間点を探求しているスペシャリストでもある。
1980年代にイギリス南部の小さな街に生まれたGregは、その退屈な環境から音楽に興味を持ち始める。彼はこの頃、熱心な音楽教師から、Steve Reich、Gavin Bryars、 Philip Glassなどミニマリストと呼ばれる作曲家を教えてもらい、現在でも自身の作品はこれらの作曲家に多大な影響を受けていることを公言している。これがターニングポイントとなり、現代クラシック音楽の探究心を持ち始めた彼はピアノ(その後チェロ)の演奏を始める。さらに程なく彼はArvo Portの作品に触れ、最大のインスピレーションを受けることとなる。
2006年に彼の1stソロアルバムとなる"Slumber Tides"をノルウェーのレーベル・Miasmahからリリース。この作品は1stアルバムながらも、世界中から賞賛を浴びることになる。その後、即興演奏を中心としたヨーロッパツアーを行い、その中で最もコラボレーションを行ったDanny SaulとLiondialerを結成。さらにこのツアーでは、MachinefabriekやWouter Van Veldhovenとのコラボレーション、Peter Broderickら数多くのアーティストとの共演なども果たしている。
そして2010年にセカンドアルバムをベルリンのSonic Piecesよりリリース。"Until The Point Of Hushed Support"と名づけられたこの作品は、48分間に渡り、彼が2年間慎重に集め、構成・配置を行った、数々サウンドとテクスチュアから形成されている。
Official : http://www.greghaines.co.uk/
MySpace : http://www.myspace.com/greghainesmusic

■ Danny Saul
Danny Saulはマンチェスターのインディーシーンにおいて10年近く活動するアーティスト。「もしマンチェスターのバンドが一箇所で長期間に渡り活動すると、必ずDanny Saulが参加するだろう」と言われるほど、地元では数多くのバンドに参加する有名なプレイヤーでもある。現在ではStranger Son of WBの他、Greg Hainesとの即興デュオ・Liondialerとしての活動も行っている。
2005年にTsuji Giriのギタリストとして、Steve Albini録音によるアルバムをリリースするも、直後にバンドは解散。Dannyはその後、よりソロとしての構成・方法論を発展させ、2005年に"Balance EP"、2006年には"History + 3"と2枚にEPをリリース。その後、Greg HainesとのLiondialerの活動を行いつつ、1stソロアルバムとなる"Harsh, Final"を2009年にリリース。
彼の作品はシンガーソングライターとエクスペリメンタルミュージックの中間の、非常にグレーなエリアに存在する音楽である。非常に複雑なピッキングにより幾重にも重ねられたギターサウンドはゆっくりと包み込むように響き、彼の重苦しいソングライティングに必要な物を静かに満たしている。
Official : http://dannysaul.com/
MySpace : http://www.myspace.com/dannysaul

■ Wink (Kleefstra|bakker|Kleefstra)
詩人/ヴォーカリストであるJan KleefstraとエクスペリメンタルギタリストのRomke Kleefstraの兄弟は、数年前から共にライヴパフォーマンスの活動を開始。William BasinskiやDeathprodなどをサンプルしたRomkeの曲に乗せ、Janがフリジア語の詩を朗読するというスタイルで活動している。それ以前はJanは詩のコレクションを何点か発表し、Romkeはいくつかのインディーバンドで活躍していた。
2008年、彼らの最初のリリースとなるPiiptsjilling名義でのアルバム"Piiptsjilling"をリリース。このPiiptsjilling("peep-chilling"と発音する)という名義は、Kleefstra兄弟の他、Mariska Baars(Soccer Committee)、Rutger Zuydervelt(Machinefabriek)から構成されたユニットである。それから彼ら兄弟はGareth Davis、Greg Haines、Danny Saul、Peter Broderick、Bela Emerson、Nils Frahm、Sytze Pruiksmaなど数多くのアーティストとのコラボレーションを行い、さらにはオランダ人ギタリスト・Anne Chris Bakkerと"Wink"(通称"Kleefstra|Bakker|Kleefstra")としてのレコーディングを行う。この作品は最初のPiiptsjillingとしてのアルバムと同様、エクスペリメンタルなギターと紡ぎだされる言葉が不穏でダイナミックなサウンドスケープを展開する1トラックのアルバムである。さらに彼らはイギリスのクラリネット奏者Gareth Davis(※MachinefabriekとのコラボレーションアルバムがHome Normalから2010年リリース)とのアルバム"Tongerswel"のレコーディングを行い、この作品は2010年暮れにリリースの予定。また、Piiptsjillingとしてのリリースも2枚のアルバムが予定されている。
MySpace : http://www.myspace.com/janromke

キーワード:

Movie, / Experimental, / Drone, / Ambient, / Electronica


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