-
日程2010年05月29日
-
時間13:00
-
会場AITルーム(東急東横線 代官山駅より徒歩3分)
19世紀から20世紀の美術史を眺めながら、現代アートの始まりとされる歴史上のさまざまな地点でおこった事件や議論に耳を傾けてみると、現代アートという運動の法則やそれを支えているいくつかの考え方が浮かび上がってくるかもしれません。それらについて、受講生のみなさんと話し合いながら考えてゆきたいと思います。なお、本講座は下記の2レクチャーから構成されています。
○「アカデミーからの脱却から、アヴァンギャルド(前衛)へ」 5月29日(土) 13:00-15:00
100年を一気に駆け抜けながら、現代アートのエッセンスを抽出します。写実主義の画
家、クールベやマネは王立芸術院(アカデミー)が定めた芸術への懐疑と抵抗から、常
識外れとされる作品を提示しました。この芸術にたいする態度は、印象派からキュビ
ズムの時代をとおして、「新しさ」の追求へと芸術家たちを向かわせ、第一次世界大
戦前夜の政情不安におけるダダの活動など、前衛運動(アヴァンギャルド)において決
定的となります。
○「分裂し、逃走する現代アート」 5月29日(土) 15:15-17:15
日々変容するアートの姿を「逃走」をキーワードに考えます。戦後、アートの実践は
ギャラリーや美術館の外でも起こるようになりました(60年代のフルクサス、70年代前
後のランドアートなど)。また、80年代からのグローバリゼーションは、芸術を西洋世
界から解き放ち、さまざまな文化や言語、新しいテクノロジーを取り込み、インスタ
レーションや参加型などの作品の形式を生み出しています。
コース概要やレクチャーの内容、およびお申し込み方法については、下記URLよりご覧ください。
* コースの詳細について: http://a-i-t.net/modules/tinyd6/index.php?
* オンライン申込フォーム: http://a-i-t.net/modules/liaise/index.php?form_id=11
【MAD集中講座とは?】
現代アートをより深く考えるために、特定のテーマについて短期間で学ぶことができるよう
にプログラムされています。
2010年度は、建築や哲学思想、アジアなど6つのテーマで、2010年5月から2011年3月まで、6つの講座を開講します。