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日程2019年12月11日 ~ 2020年01月11日
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時間12:00
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会場アキバタマビ21 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
【展覧会コンセプト】
異形のものへの人の関心は転がる。
松葉蘭は江戸末期に流行し、今も栽培される園芸植物である。ランという名前でもシダの一種で、とても原始的な形態をしていて、地上部は葉がなく分枝する茎だけで花も咲かず胞子が付くだけ。地下には地下茎と仮根という原始的な根のようなものがあるだけの、つまり、根も葉もない植物である。
茎の色の違い、曲がり方、太さ、分枝の違いで、細かく品種が分化していて、様々な名前が付けられている。愛好されているのだ。
そして石化と呼ばれる奇形によって価値を持つこともある。見世物小屋的に群がる好奇心と欲望も彼らの生存の為に役立っているのかもしれない。
私たちは東京に住み始めて以来、この都市の各地に個人的なコロニーを作って来た。
だがそれらは常に掘り返され、手足によって虐使される毎に消耗し、まるで松葉蘭のその茎のように短い仮根と茎だけになる事もある。コロニーは休ませることにした。
私たちが思った通りの形になり、また見たこともない変異を遂げるための装置を作り、光と水のある、風通しの良い最適な環境で。
【出品者 略歴】
○江頭 誠 EGASHIRA Makoto
1986年三重県生まれ、東京都在住
2011年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
戦後の日本で独自に普及してきた花柄の毛布を主な作品素材として用いて、大型の立体作品、空間性を活かしたインスタレーション作品を発表する。
主な展覧会歴
2018年「rooms EXPERIENCE 37」五反田TOCビル(東京)
2019年「六甲ミーツ・アート2019芸術散歩」六甲山内(神戸)
受賞歴
2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞展」特別賞受賞
2016年「SICF17」グランプリ受賞
○緒方 佳太 OGATA Keita
1988年熊本県生まれ
2011年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
紙粘土や廃品、金属、樹脂等を使って、区切られた空間で変形し、増殖するものを立体、平面などで制作している。
主な展覧会歴
2013年「Moriyart」守谷
2014年「カーテンコール」下北沢
2015年「見えない人」四ツ谷
2016年「いぬの胸やけ」四ツ谷
2017年「隠された王」成増
「檸檬は爆発の時を待っている」馬喰町
2018年「かの目」熊本
○福岡 美穂 FUKUOKA Miho
1988年熊本県生まれ
2015年多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業
紙に油絵の具を用いて、植物や日常の風景を描く。
主な展覧会歴
2018年「春の庭」hair salon INFIL
「秋の庭」hair salon INFIL
「十二月の部屋」Cafe & Gallery Patina
2019年「パークアベニュー」M's Cantina
「七月の部屋」Cafe & Gallery Patina
「パークサイド」M's Cantina
パフォーマンス
2019年「渋谷雑草観察会」(百鬼夜行渋谷アタック大作戦このよにのこす)
○プレ子 Pleco
様々な素材を用いて魚と人間のあいだにある"壁"を生理的または物理的観点から追求している。今回の展示ではプレコストムス※を1匹投じることで「おやすみコロニー」を派生させることにした。
※ナマズ目ロリカリア科の熱帯魚で自然界では川底の岩や他の魚についている藻類を食べて生きている。人に飼育される場合は水槽の壁面につく藻類を食べるため、模様の面白さだけでなく清掃目的で飼育されることも多い。
【展覧会詳細】
「おやすみコロニー」
会期:2019年12月11日(水)〜2020年1月20日(月)
開場時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで、1月4日[土]13:00開場)
休場日:火曜休場・年末年始(12月27日[金]〜1月3日[金])
入場無料
【イベント】
12月14日(土)
16:00〜 ギャラリートーク
18:00〜 レセプションパーティ
※詳細が決まり次第、アキバタマビ21HPにてお知らせいたします。
【展覧会場】
アキバタマビ21
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
電話:03-5812-4558
URL: http://www.akibatamabi21.com
アクセス:
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。