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日程2018年04月04日
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時間07:00
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会場SuperDeluxe
Alvin Lucier, Ever Present Orchestra and Oren Ambarchi
Photo: Alvin Lucier performing Sferics (1981), Middletown, Connecticut, late 1980s, courtesy Alvin Lucier and Tilton Gallery, New York
出演者:
アルヴィン・ルシエ
ベルンハード・リートブロック(エレキギター)
オーレン・アンバーチ(エレキギター)
ゲイリー・シュマルツ(エレキギター)
ヤン・トーベン(エレキギター)
フェリックス・プロフォス(ピアノ)
トレヴァー・セイント(グロッケンシュピール)
レベッカ・ティース(バイオリン)
クリスティーナ・モーザー(バイオリン)
セシル・フォンデンワール(バイオリン)
アザット・フィシュヤン (バイオリン)
バレンタイン・ミショー(サックス)
ジョアン・ジョルディ・オリバー・アルコス (サックス)
チャールズ・ン(サックス)
プログラム:
Alvin Lucier: Criss Cross - Oren Ambarchi & Gary Schmalzl
Alvin Lucier: Hanover - Ever Present Orchestra
Alvin Lucier: Tilted Arc - Ever Present Orchestra
休憩
Alvin Lucier: I am Sitting in a Room - Alvin Lucier
アルヴィン・ルシエ『Illuminated by the Moon』Box setサイン会
主催:スーパー・デラックス
ご協力:チューリッヒ芸術大学(ZHdK)
Special thanks: Antibodies Collective、京都大学 西部講堂連絡協議会、在日スイス大使館
関連イベント:
4月1日(日)京都大学 西部講堂
Antibodies presents Alvin Lucier & Ever Present Orchestra
4月3日(水)東京 スーパー・デラックス
アルヴィン・ルシエ&エヴァー・プレゼント・オーケストラ DAY 1
エヴァー・プレゼント・オーケストラ Ever Present Orchestra
エヴァー・プレゼント・オーケストラは、アルヴィン・ルシエによって作曲された類稀なる作品群の演奏に特化した演奏家集団です。オーケストラはルシエによるビート・パターン(共振現象)に重点を置いた楽器音楽を、4人のエレキギター奏者、3人のサクソフォン奏者、4人のバイオリン奏者とピアニストという珍しい楽器構成で、幅広い聴衆に届けようとしています。古典西洋音楽の演奏者たちと並んで、ステファン・オマーリーやオーレン・アンバーチなど、ルシエの作品を独自に解釈してきた演奏家たちの存在により、アンサンブルは従来の現代音楽シーンよりも広いオーディエンスにアピールすることに成功しています。
アルヴィン・ルシエ Alvin Lucier
20世紀後半のアメリカ音楽の最たる代表者としてのアルヴィン・ルシエの先駆的研究は、通常は聞こえない音を可聴化する試みとして最も顕著とされるが、何よりも非常に特異な形で音を可視化したり、空間を有形化するその手法において特徴的である。1950年代を通じて彼の作曲法は欧州の古典的な技法を軸としたが、1965年に始まったライヴ・エレクトロニクスの時代から1982年に至るまで、ルシエの楽曲は全て言葉によって表されていた。これらの言葉は伝統的な意味における音楽的概念のコード化として理解されるのではなく、音の現象、もしくは音響的に生成される現象を明らかにする集中的な実験状況の設定として理解されるべきである。1970年代に始まったサイン波を使った作品群のさらなる発展を遂げ、1982年以降の古典的楽器のための楽曲群は、かつての電子的に育成された音波と古典的な楽器の音波の干渉によって導き出される状況の研究を基礎とした作曲方法の延長線上にあるといえる。伝統的な演奏の技術、表記法、通常のコンサートといった場面への復帰、親しみ深い環境や楽器を使用することは、これらの楽曲が音楽の通念を大きく逸脱したルシエの根本的な美学を際立たせる作用を意図して作られていることを表している。ルシエの作曲に関して特に強調すべきは、「概念は物事のなかにしか存在しない」ということ、言い換えれば、それは空間そのものに内在する概念の解放性という、古典芸術のロマン主義や従来の音楽の概念を逸脱した眼差しであり、ルシエの実験的な楽曲群は、音という現象、そして知覚そのものを如何に知覚するかということについて絶えず言及している審美的な反射である。(Photo by Krisanne Johnson)
ベルンハード・リートブロック Bernhard Rietbrock - Ensemble Director
チューリッヒ芸術大学理論学研究所に所属する研究員、音楽家、プロデューサー。 スイス国立科学財団(SNF)の研究プロジェクト「Reflexive Experimental Aesthetics after Alvin Lucier」を率いる。 2016年、エヴァー・プレゼント・オーケストラを設立、同オーケストラの芸術監督を務める。
トレヴァー・セイント Trevor Saint - Glockenspiel
トレヴァー・セイントはグロッケンシュピールのために新しく作曲された音楽の演奏家です。拡張された帯域を有する楽器のための最初のソロ作品の演奏活動のほか、クリストファー・バーンズ、ジェフ・ヘリオット、マット・サージェント、アルヴィン・ルシエといった作曲家たちと定期的に、様々な形式で活動を共にしています。Tanngrisnir(コンピュータ制御の照明とアルゴリズムによってカットアップされるビデオ投影のデュオ)、Skewed and Such(共鳴する金属やリアルタイム・プロセッシングの繊細な領域を探るデュオ)の一員としても演奏活動中。
オーレン・アンバーチ Oren Ambarchi - Guitar
オーレン・アンバーチは、器楽音楽に関わる従来のアプローチを超越することに長年の関心を抱いているマルチ・インストゥルメンタリストである。彼の作品は主にギターの探求に焦点を当て、その楽器をエイリアン的抽象化の領域に再ルーティングすることで、楽器自体が容易には識別できない形態の音楽、もしくは拡張された音響実験のための環境を創出してきた。
Box set: アルヴィン・ルシエ『Illuminated by the Moon』
Held in October of 2016, a festival at the Zurich Academy of the Arts (ZHdK) celebrated Alvin Lucier’s 85th birthday. ZHdK’s festivities covered one week of concerts, installations, workshops, and symposiums spanning the disciplines of composition, music theory, musicology, sound studies, aesthetics, critical theory, and art history. This evening sees the publication of documents from the festival combined in a box set that includes four LPs (12“/ 180 gram), a CD, as well as a discursive publication of essays, interviews, articles and archival photos edited by Bernhard Rietbrock.
終演後、アルヴィン・ルシエ『Illuminated by the Moon』のサイン会行います。