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日程2017年03月18日 ~ 2017年04月18日
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時間11:00
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会場アーツ前橋
はじめに
アーツ前橋では、さまざまな人々がここで、アートに出会い、アートを通じて創造的な日常を発見し、多様な考え方や感性に触れていただくことを目的に、中堅アーティストを紹介する企画展「Art Meets」を開催しています。第4回は田幡浩一(1979年生まれ)と三宅砂織(1975年生まれ)です。
田幡浩一の作品は、私たちがある対象を認識するとき、目の前にある姿だけでなく、別の時間や動きを感じとる複数の見えかたを伝えます。三宅砂織の作品においては、彼女自身や他者が撮影した写真を利用して描いた凡庸なイメージが、鑑賞者を通して豊かな想像力を生み出すきっかけとなっています。写真や映像によって思い出や記憶を振り返るように、私たちは目の前にあるものを通して、そこにはないけれど存在するものを思い描くことができます。二人の作家は表現を通じて、イメージを見るという経験から想起される動きや時間、記憶といった私たちの想像力の広がりに気づかせます。
アーツ前橋
開催概要
【展覧会名称】「Art Meets 04 田幡浩一/三宅砂織」
【会期】3月18日(土)~5月30日(火) 65日間
【開館時間】11:00~19:00(入場は18:30まで)
【休館日】水曜日(5月3日(水)は開館)
【会場】アーツ前橋 ギャラリー1
【観覧料】無料
【主催】アーツ前橋
【協力】WAITINGROOM
イベント
① ワークショップ「円の縁」
日時:3月19日(日)14:00~16:00
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:20名
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴)
参加費:無料(要事前申込)
講師:田幡浩一
内容:作家の制作を追体験できるドローイングワークショップを行います。
② 日光写真ワークショップ
日時:5月5日(金・祝)13:00~16:00
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:15名
対象:小学校高学年以上
参加費:無料(要事前申込)
講師:三宅砂織
内容:カメラを使わずにドローイングや日用品を日光の力を使って紙に焼きつけます。
③ 「学芸員によるギャラリーツアー」
日時:4月1日(土)、5月14日(日)14:00~
集合場所:アーツ前橋1階総合案内前
参加費:無料(申込不要)
内容:担当学芸員による作品の解説ツアー
④ 「こどもアート探検」
日時:3月25日(土)、5月21日(日)14:00~
集合場所:アーツ前橋1階総合案内前
参加費:無料(申込不要)
対象:小学生以下
内容:サポーターとお話ししながら作品を鑑賞します。
本展の見どころ
① 見ることから広がる想像力をテーマに国内外で活躍する中堅作家2名を紹介します。国内未発表や新作作品を含む、写真や映像、平面作品を27点展示します。
② 写真や映像から思い出を振り返るように、私たちは記憶や時間、動きといった目の前にはないけれども、想像することで存在するものを感じることができます。2人の作家はそれぞれの表現によって、知覚を通した私たちの想像力の豊かさに気付かせます。
③ 三宅砂織は、カメラを使わずに透明なフィルムに描いた図像を直接印画紙に焼き付ける手法(フォトグラム)を用いて制作を行います。文化庁新進芸術家海外研修制度で昨年1年間パリに滞在し、制作を行った三宅の国内未発表の新作をご覧いただきます。
④ 田幡浩一は、花や鳥、静物などを対象に、動きではなく色の変化を見せる映像作品や、対象の形を切断・解体する絵画を制作します。東京都現代美術館や原美術館にも作品が収蔵され、現在はベルリンを拠点に活動する田幡の国内未発表作品や、昨年の個展で発表した作品を公立美術館では初めて紹介します。
⑤ ドローイングや日用品を直接印画紙に焼き付ける日光写真や作家の制作における考え方を実際に追体験できるワークショップに、両作家がそれぞれ講師として参加します。
同時開催企画
【展覧会名称】「加藤アキラ 孤高のブリコルール」
【会期】3月18日(土)~5月30日(火)
【開館時間】11:00~19:00(入場は18:30まで)
【休館日】水曜日(5月3日(水)は開館)
【観覧料】一般:500円(300円)、学生:300円、65歳以上:300円
高校生以下:無料、()内は10名以上の団体料金
※4月16日(日)は「前橋中心商店街ツナガリズム祭り」のため観覧無料
※障害者手帳等お持ちの方と介護者1名は無料
※トワイライト割(17:00以降にご来館された方):300円
【主催】アーツ前橋
【後援】上毛新聞社、朝日新聞社前橋総局、毎日新聞前橋支局、読売新聞前橋支局、産経新聞前橋支局、東京新聞前橋支局、日本経済新聞社前橋支局、共同通信社前橋支局、時事通信社前橋支局、群馬テレビ、FM GUNMA、まえばしCITYエフエム、前橋商工会議所
作家紹介
田幡浩一
1979年栃木県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を2004年に卒業。2006年に同大学の大学院美術研究科油画専攻を修了。2011年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修助成、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修助成などを得て、現在はベルリンを拠点に活動。動的な要素を描くプロセスに持ち込んだ平面作品や、素材や画材の制約を用いて作られる映像作品など、映像的要素と絵画的要素を併せ持ち、物事の認識や時間の問題を含む作品を制作する。代表的な作品として、ハチの図像を同じ構図で描き続け、ペンのインクが物理的に無くなるまで描いたものをアニメーションとして収めた映像作品《bee》(2006)、てんとう虫やトランプなど見慣れたモチーフを写し取り、形が分解・拡散されていく様子を描いた〈track and trace〉、二つの支持体が上下に一度または二度ずらされ、モチーフが支持体をまたぎ一枚の絵として描かれる平面作品〈one way or another〉などがある。
○主な個展
2016年「one way or another」(ギャラリー小柳、東京)、2015年「Scape」(大和日英基金、ロンドン)、2011年「trace of images」(ギャラリー小柳、東京)など。
○主なグループ展
2015年「Drawing Biennial 2015」(Drawing Room、ロンドン)、2014年「Temporal Measures」(White Rainbow、ロンドン)、「クロニクル1995-」(東京都現代美術館、東京)、2013年 「THE ECHO –光の拡散−」(ケルン日本文化会館、ドイツ)、2006年 「Trial Balloons」(カスティーリャ・イ・レオン現代美術館、スペイン)、2005年「J’en rêve」(カルティエ現代美術財団、パリ)など。
○パブリックコレクション
東京都現代美術館(東京)、トヨタ・アート・コレクション(愛知)、原美術館(東京)
三宅砂織
1975年岐阜県生まれ。1998年京都市立芸術大学美術学部美術科卒業。1999年英国ROYAL COLLEGE OF ART 交換留学。2000年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2016年文化庁新進芸術家海外研修制度でパリに1年滞在。カメラを使わずに印画紙の上に対象物を載せ感光させる写真技法(フォトグラム)を用いて、三宅自身や友人が撮影した写真、蚤の市で手に入れた写真を元にして、モノクロ反転したネガの絵を描き、コンタクトプリントすることで作品を制作する。元となる画像はカメラを通して対象化された世界として、それらの被写体や出来事を読み取ることではなく、イメージを見る経験から生み出される記憶や想像力、個人に内在するものとそれを取り巻く他者や世界との関係性ついて絵画的視点から考察を行う。2010年には平面作品を制作する新進気鋭の作家に贈られる「VOCA賞」を受賞、2011年には、咲くやこの花賞 美術部門 受賞、2013 年にはJEUNE CREATION 奨励賞受賞、2016年には京都府文化賞奨励賞を受賞している。
○近年の主な個展
2017年「THE MISSING SHADE 2」(SAI GALLERY、大阪)、2015年「THE MISSING SHADE」 (FUKUGAN GALLERY、大阪)、2013年「Found」(TAUMARIS/SPACE、東京)、「Abstract dislocation」(FUKUGAN GALLERY、大阪)、「三宅砂織展」(アート大阪、大阪)など。
○主なグループ展
2017年「Certains Regards à Paris - ある視点 in Paris ‒」(兵庫県パリ事務所、パリ)、2016年「日本・ベルギー国際交流美術展in金沢 / WEWANTOSEE」(金沢21世紀美術館市民ギャラリーB、金沢)など。
○パブリックコレクション
京都市立芸術大学(京都)、町田市国際版画美術館(東京)、モンブラン ジャパン(東京)、第一生命保険相互会社(東京)、千島土地株式会社(大阪)