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日程2016年08月31日
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時間00:00
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会場本牧エリア一帯(最寄駅:JR石川町駅・山手駅・根岸駅)
4回目を迎える「本牧アートプロジェクト」では、レジデンスプログラム「本牧AIR」を実施します。横浜・本牧の町に滞留することで生まれる創造活動を支援し、地域住民との交流を重ねるプログラムで、今年度若干名のアーティストを公募します。ディレクターからのメッセージをご覧のうえ、奮ってご応募ください。
詳細:https://www.facebook.com/events/583396378501580/
【募集概要】
実施時期:2016年10月1日~12月中旬(2週間以上、期間は応相談)
募集人数:若干名(年齢・性別・国籍・ジャンル不問、ただし日本語でコミュニケーションがとれること)
活動内容:一定期間本牧エリアに滞在し、本牧アートプロジェクト2016において製作活動及び公開プログラムを行う。
応募〆切:2016年8月31日(水)
支援内容:本牧エリア内におけるスタジオ及び宿泊場所(個人宅)の提供/制作費5万円まで補助/人的サポートの提供
選考方法:ディレクターと本牧アンバサダーによる書類審査の後、面接(遠方の方はスカイプ面談)により決定。
主催:NPO法人Offsite Dance Project、本牧アートプロジェクト実行委員会
助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト 2016/後援:横浜市文化観光局
参考URL: www.honmoku-art.jp/
【ディレクターメッセージ/石神夏希】
「地域」という言葉は、「アート」という言葉に負けず劣らずあいまいです。文脈や場面によって場所を指すことも(地域≒場所)、そこで暮らす人々を意味することも(地域≒人々)、積み重ねられてきた営みの文化を指すこともあります(地域≒文化)。でも一番多いのは、それら全てを切り分けられない、しかも変わり続けるものとして丸ごと指し示したい時だと思います。
4年目を迎えた本牧アートプロジェクトは、アーティスト、そして地域住民の「本牧アンバサダー」双方が手を結んで、新しい段階へと進みます。作品発表だけでなく、プロセスを含めて(つまり“プロジェクト”という言葉の本来の意味により忠実に)アートプロジェクトとして提示すること。地域にとっては、祝祭的な非日常の中でアートを目撃するのではなく、日常の中により深く、長い期間にわたってアーティストたちを迎え入れることになります。そこにはコンフリクトが生まれるかもしれないし、慣れ合いだって生まれるかもしれません。彼らがその挑戦を通して何を感じ、何を考えるのか。そのプロセスもまた、言葉にしていきたいと思っています。
他方、アートがその土地で暮らす人々の生活空間の中に入っていって、彼らの日常と接続しながら自律性と強度を持って成立するためには、おそらく既存の枠組みとは異なる「自律性と強度の軸」を見つけなければいけません。地域で行われるアートプロジェクトは、「地域」が与えられた枠組み、そして「アートとは何か」を規定する価値観の枠組みという2つの枠組みへの挑戦なのだと思います。
地域がアートのために働くのではないし、アートが地域のために役立つのではない。私たちの人生が他の誰かのためにあるわけではないように、それらは別々のものとして存在し、そして隣り合っています。お互いを尊重し、共にあること。アートが、あるいはアーティストが「問い」としてまちの中に存在し続けること。それは、たとえ短期間であっても「本牧」がアーティストの人生の一部になるような体験を通して、可能になるのかもしれません。
〈本牧AIR公募にあたって〉
「アーティスト・イン・レジデンス」を説明する言葉はいろいろありますが(その分、とらえどころがないということでもありますが)私は本牧AIRを「アーティストが、人生という限られた時間と空間を本牧というまちに投じること」だと考えています。そこからいったい何を得たいか、自分なりの答えを持っていれば、きっと楽しめるんじゃないかと思います。
公開プログラムの開催が条件になっていますが、作品はワーク・イン・プログレスの形式でも構いません。内容は自由です。ただアーティスト・イン・レジデンスの成果を評価するため、何らかの方法でプロセスを公開していただきたいと思っています。方法は相談しながら決めていくので、応募の際は決まっていなくて大丈夫です。起こることは作家次第だと思っています。詳しくは企画を通じて話しましょう。もし本牧というまちに興味を持っていたら、ぜひ応募してみてください。