-
日程2016年05月28日
-
時間18:00
-
会場名古屋テレビ塔
平松洋子トーク「台所に広がる世界」
日時:2016年5月28日(土)
開場:17時30分 開演18時 終演19時30分
会場:名古屋テレビ塔2F特設会場(名古屋市中区錦3丁目6-15先)
料金:予約2000円/当日2500円/カイツブリの塔メンバー:500円オフ
詳細:http://towerofgrebe.tumblr.com/post/141421352559/
—
オレンジ色の電球に照らされた台所の上がり框に座り込み、夕餉の支度をする祖母と母の姿を眺めながら絵本を読んでいた少女は、二十歳の頃、妹とふたり暮らしを始めて「自分の台所」を初めてつくり、大学四年生の時に書く仕事をしようと決め、食を土台にアジア各国を飛び回るようになる。旅の経験を、自分の台所に持ち帰るようになる。
それは、食べる楽しさと、つくる楽しさが寄り添っていった時間でもあった。
そして、少女は平松洋子となり、『買えない味』で第6回bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞を受賞する。
---
どこの国でも暮らしの基本は台所にある。道具や調味料や手わざに、おいしさの理由がある。全く異なる食文化でも、おいしいと感じる力が人間には備わっている。
日本、ベトナム、タイ、インドネシア、韓国…それぞれの国特有の道具や調味料があり、アジア全体に共通する食材があり、全人類に共通する体や感覚がある。
自分の台所にある道具や食材にはその背後に豊かな物語があり、新しい道具や調味料を迎え入れることは、自分の台所が広がることでもある。
---
歩いてしまえばたった三歩の台所は、世界へ開かれている。それは、忙しさや苦しさを道具とともに積み重ねてきた自分の台所の日々に、母が白い割烹着姿で夕餉を支度してくれた台所に、これからのあなたの日常の可能性に、開かれている。
上がり框で絵本を読んでいた少女が、どのようにエッセイストになっていったのか。どのように食べる楽しさとつくる楽しさを喜びに引き寄せていったのか。じっくりお話をうかがいます。
–
ご予約:下記メールアドレスに必要事項を明記し、メールをお送りください。
〔ignition.gallery@gmail.com〕
件名「台所に広がる世界」
1.お名前(ふりがな)
2.当日のご連絡先
3.ご予約人数
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しております。
–
平松洋子(ひらまつ・ようこ)
エッセイスト
東京女子大学文理学部社会学科1980年卒業
食のフィールドを始め、文化全般をテーマとして新聞・雑誌・書籍等、広く執筆活動を行う。
『買えない味』(筑摩書房)で第6回bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
『野蛮な読書』(集英社文庫)で第28回講談社エッセイ賞を受賞。
朝日新聞書評委員、読売新聞読書委員を務める。
近著は『味なメニュー』(幻冬舎)、『小鳥来る日』(文春文庫)、4月最新刊は対話集『食べる私』(文藝春秋)。
–
企画:熊谷充紘(ignition gallery)