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日程2016年04月30日 ~ 2016年05月22日
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時間12:00
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会場アキバタマビ21
【展覧会内容】
原稿用紙に眠っている、書かれるはずの文がある。物語、詩、手紙、遺言。いずれにせよ、伝えようとしたけれど、上手くいかなかった。やめた、のかもしれない。何に遮られているのかはわからないが、全然、浮かばなかったとしても、突然、浮かぶこともある。だから、「また起きてから書きます」。
書き始められるのではなく、書ききれない後で、書き直される、書かれていない文がある。書かれるはずの文は読めなくても、そこに眠っているものを想起できるかもしれない。溢れたのか止んだのかはわからないが、 その判断をたどらせるためだけに残された言葉、「また起きてから書きます」。
書き手は書き手、読み手は読み手。ということではなく、区別のつかない制作と鑑賞のプロセスは、切り替わりながら連続し、ときにほとんど同時に― ―起きている。
酒井一有、庄司朝美、田中智美、若木くるみによる展覧会を開催いたします。それぞれが制作について書きつづった冊子を作成し、また制作のプロセスを考える機会もご用意いたしました。ぜひご覧ください。
【出品者名】
●酒井一有 Ichiyu SAKAI
1982 年 鎌倉生まれ
詩作、造形制作を行う。朗読による発表にも取り組む。
第一詩集に『クラーケン』(未刊行)。人形劇「半・ソロ」を準備中。
美術展への参加は本展が最後となる。
●庄司朝美 Asami SHOJI
1988 年 福島県生まれ
2012 年 多摩美術大学大学院 修了
2016 年 「きぬぶるい」(O gallery ups、東京)
トーキョーワンダーウォール都庁2015( 東京都庁第一庁舎、東京)
竹ひごや糸などの繊細な素材を使ったドローイング、油画などの絵画作品を中心に発表。
●田中智美 Satomi TANAKA
1986 年 埼玉県生まれ
2012 年 多摩美術大学大学院 修了
2013 年 個展(養清堂ギャラリー、東京)
2014 年 第9 回高知国際版画トリエンナーレ展
優秀賞(高知県いの町紙の博物館、高知)
2015 年 CWAJ 現代版画展60 周年記念大賞展 大賞(東京アメリカンクラブ、東京)
●若木くるみ Kurumi WAKAKI
(協力:武内明子)
1985 年 北海道生まれ
2008 年 京都市立芸術大学 卒業
2008 年 後頭部の顔で岡本太郎賞に輝く。
2015 年 夏、岡本太郎美術館で再び展示させていただいたのを最後に、美術の仕事依頼途絶える。
企画協力
●中尾拓哉 Takuya NAKANO
【展覧会詳細】
「また起きてから書きます」
2016年4月30日(土)~5月22日(日)
開館時間 12:00~19:00(金・土は20:00 まで)、火曜休場
【イベント】
● オープニングイベント
4月30日(土)17:30〜
[朗読「Gatoradeの人」]酒井一有
●オープニングパーティ
4月30日(土)18:00〜
● ワークショップ+アフタートーク
5月1日(日)✻、4日(水・祝)、21日(土)
✻荒木くるみによるパフォーマンスも合わせて開催いたします。
出品作家とともに制作プロセスを様々な方法で体験するイベントです。
各日13:00〜 [1時間程度を予定。道具・材料など、事前準備の必要はありません]
・本展覧会に合わせ出品作家がそれぞれに、制作について書きつづった冊子を
ワークショップ+アフタートークにご参加の方へお配りいたします。
【展覧会場】
アキバタマビ21
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
電話:03-5812-4558
URL: http://www.akibatamabi21.com
アクセス:
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。