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日程2016年03月19日 ~ 2016年04月19日
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時間11:00
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会場アーツ前橋
1 小倉遊亀や奥村土牛とともに、29歳の若さで日本美術院同人に推挙され、院展を中心に活躍した日本画家、田中青坪の初めての回顧展です。個人所蔵家からも作品を拝借するため、未公開作品も多数展示します。
2 《花による少女》(熊本県立美術館所蔵)や、《竹筍》《孔雀》(永青文庫所蔵)など戦前の代表作から、晩年の浅間シリーズまで約70点を紹介します。戦後は日本美術院展覧会(院展)への出品のみで、画廊などでの作品発表や個展を開催しなかったため、本展覧会は、一堂に作品を見られる貴重な機会です。
3 中国絵画や琳派のみならずデューラーやピカソ、デュフィなどの西洋絵画に対する地道な研究をもとに、常に新しい日本画の表現を模索し続けました。昭和30年に取り組んだ裸婦を中心とした人物画や静物画では、日本画特有の線描と西洋絵画の陰影法を取り入れ、独自の表現を追求しました。
4 青坪の集大成といえる浅間シリーズ5点を全国各地から集め展観します。描写を基礎としながら、その構図や色彩などを考え尽くして、刻々と変化する自然の一瞬をとらえた作品群をご覧ください。
5 師である小茂田青樹や、同時期に活躍した小倉遊亀、奥村土牛などの関わりのあった日本画家の作品や、青坪が特に好きだったというラウル・デュフィの作品を展示します。