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日程2016年02月04日
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時間19:10
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会場名古屋テレビ塔
最新作『K2』『The Himalayas』、1月に発売される『ぼくの道具』、キャノンギャラリー名古屋で2月4日から1週間開催される写真展『まれびと』の話題を中心に、石川直樹さんに世界を見る視点について、お話頂きます。
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石川直樹トーク『遥かを手に入れる〜道具・ヒマラヤ・まれびと〜』
2016年2月4日(木)
開場:18時30分 開演:19時15分 終演:20時45分
会場:名古屋テレビ塔3F特設会場
料金:予約1500円/当日1800円(カイツブリの塔メンバー1000円)
詳細:http://towerofgrebe.tumblr.com/post/134448352994/
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何が必要でないかを考えた上で選び抜いた道具を用い、自分がいる環境のなかで自分の能力を最大限に活かす。写真家・石川直樹さんはそうして世界中の高峰や極地を旅し、生きてきました。
旅をすることで新しい世界と出会い、生と死が隣り合った世界で新たな自分と出会う。
いろんなことを知っているつもりにならず、驚き続けていく。そうすることで閉塞感を覚える日常のなかで、遥か遠くまで見通す視点を得ることができるかもしれない。
石川直樹さんにとって、ヒマラヤを旅することと人間の内面に広がる未知のフロンティアに触れることは同じ意味を持っています。
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2011年のエベレストから始まった石川さんのヒマラヤ遠征は、2015年夏のK2で8度めを迎えました。写真集『K2』が刊行され、ヒマラヤ遠征の記録をまとめた『The Himalayas』が刊行されます。
そして石川さんは10年以上、折口信夫が言うところの”まれびと”を追いかけています。
日本列島ではまれびとを迎える来訪神の儀礼がいくつも存在していて、そこでは儀礼を行う人びとも見る側の人びとも陶酔し、無意識を表出させます。人間の内面にこそ、未知の荒野があるのではないか。
島や半島は陸地から見ると辺境ですが、海から見ると入り口となる。
よくわかっているはずの自分自身を深く掘り下げると、無限の宇宙が広がっているかもしれない。
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同じことの繰り返しのような日々、どんづまりのように感じている世界も、見方を変える、全身を使って知覚することで、その先に広がる遥かを手に入れることができる。
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ご予約:下記アドレスまで必要事項を明記の上、お申し込みください。
ignition.gallery@gmail.com
件名 : 「遥かを手に入れる〜道具・ヒマラヤ・まれびと〜」
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3.ご予約人数
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日キャンセルの方には、キャンセル料100%を頂戴致します。
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プロフィール
石川直樹(いしかわ・なおき)
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』(SLANT)を4冊連続刊行。最新刊に写真集『国東半島』『髪』『潟と里山』(青土社)がある。http://www.straightree.com/
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企画:熊谷充紘(ignition gallery)