-
日程2016年01月23日
-
時間14:00
-
会場帝京科学大学3号館 B1F講堂
作品制作を主軸として活動してきた、イミグレーション・ミュージアム・東京(通称IMM)では、今秋からトークシリーズを開催。基礎編では移民という現象が発生した背景・歴史をたどり、日本の現状・課題・在日外国人の実態を見つめます。芸術編では、アートの手法を介して在日外国人にクローズアップしたドキュメンタリー演劇の紹介や、ドキュメンタリー映画の上映をします。
芸術編第2回【テーマ:ドキュメンタリー映画】
日時:平成28年1月23日(土)14:00−17:00 (13:30 より受付開始)
プログラム:映画上映 14:00−15:30/講演15:40−17:00
会場:帝京科学大学3号館 B1F講堂
ドキュメンタリー映画『ハーフ』上映会&トークイベントを開催します。
映画『ハーフ』について:監督・撮影 西倉めぐみ、高木ララ/2013/日本/87分
多文化社会におけるハーフたちのストーリー
人々が頻繁に世界中を移動する時代となり、日本でもますます人々の移動が盛んになっています。そして、その日本には、両親のどちらかが外国人という人々が多く存在するようになりました。中には外見的に目立つ人もいれば、全く目立たない人もいます。ドキュメンタリー作品『ハーフ』は、このようなハーフたちの複雑な心境や、現代の日本での多文化的な経験を通して、発見の旅へと導きます。(映画公式サイトより抜粋)
講師:矢野デイビット、須本エドワード(映画『ハーフ』出演者)
参加費用:一般 1000円・学生 500円
※要事前申し込み
※学生は会場にて学生証を提示してください
※残席のある場合のみ、当日受付を実施[実施の場合は公式サイトにて告知]
会場アクセス:
常磐線・東武線・つくばエクスプレス線・東京メトロ「北千住駅」西口よりバス5分、
「千住桜木バス停」下車後徒歩約3分
都営バス
北千住駅西口 ③番乗り場
端44 「駒込病院前」行きに乗車 千住桜木バス停(尾竹橋通り側)下車 徒歩約3分
王45 「王子駅前」行きに乗車 千住桜木バス停(墨堤通り側)下車 徒歩約2分
東武バスセントラル
北千住駅西口 ②番/④番乗り場
北01 「西新井大師(本木新道経由)」行き (②番乗り場)
北02、03 「西新井大師(100号・本木二丁目・西新井駅経由)」行き (④番乗り場)
北04 「西新井駅西口」行き (④番乗り場)
北05 「江北駅」行き (④番乗り場)
に乗車し、千住桜木バス停(墨堤通り側)下車 徒歩約2分
講師:矢野 デイビット(やの でいびっと)
ミュージシャン、タレント、司会、一般社団法人Enije代表。分野:音楽、スポーツ、社会問題、教育。
日本人の父とガーナ人の母との間に生まれ、ガーナで起きた暴動事件の影響により 6 歳から日本に移住。学業のほかピアノとサッカーを学び 18 歳まで児童養護施設で育つ。明星大学英文科卒業。学生時代からモデルや CM の仕事を始め、「ユニクロ」、「リカルデント」、「エネループ」、「インテル」などの仕事を経て、「すぽると!」、「世界ふしぎ発見」、「FOOT×BRAIN」、「5時に夢中!」などテレビ番組にも出演。その傍ら、好きだったピアノを通して音楽活動をスタートし都内を中心にピアノの弾き語りを始める。現在ではソロ活動のほか元 J リーガーで作詞作曲家の兄と薬科大学に通う弟とのユニットYANO BROTHERS としてもライブ活動を展開。
講演概要:
25歳の時、ガーナでのストリートチルドレンとの出会いをきっかけに「誰にも守ってもらえない子供たちを守りたい」という想いを抱く。自立支援団体Enijeを設立。2012年に一般社団法人化し、教育を柱にガーナで学校建設や教育する側の教育、運動会やサッカー大会を行いながら支援を続けている。また社会問題をテーマにしたトークイベント「箱舟に積むモノ」を立ち上げ、当事者を招き社会問題をシェアする活動を行っている。2013年出演したドキュメンタリー映画「ハーフ」出演以降、主にアイデンティティー、マイノリティー、人種差別、国際交流、異文化共存などをテーマに多数講演。本講演では、ハーフとして自身の経験、考え、またはそれに関連した現在の活動についてお話しします。
講師:須本 エドワード(すもと えどわーど)
「ミックスルーツ‧ジャパン」代表。ベネズエラ人の父と日本人の母の間に生まれ、神戸で育つ。
日本につながりのある多文化な人々が集うボランティア団体「ミックスルーツ‧ジャパン」の代表として2006年より家族向けイベントや映画祭、コミュニティラジオ番組、更には2006年にNHKドキュメンタリーにもなったアート‧音楽祭と青少年向け表現ワークショップ「Shake Forward!」を企画。2010年からは大阪大学や南カリフォルニア大学との協同企画で学術研究を立ち上げ、積極的な社会対話促進活動を行っている。 今後はより「体感できる社会対話」のテーマを追求するため、公開フォーラムなどを充実する一方で移動展示会なども計画している。
講演概要:「多様性と国際化の違い:多文化市民を生かす社会対話とは」
海外からの移住や労働者受け入れ、難民問題を社会の多様化や国際化と位置づける一方で、日本にはニュー‧オールドを問わず多くの多文化市民がいます。彼等の多様性は複雑アイデンティティーによって特徴づけられ、「ハーフ‧ダブル‧クオーター」や「在日」とひとくくりにいえども、あまりに多様な背景とストーリーがあり、実は互いの共通点は限られています。しかし、明確に彼等が共有するのは「日本」という存在や思想です。拠り所やトラウマ、未知の国や唯一の住処とそれぞれ捉え方や接点は違えど、「日本」とは彼等多文化市民にとっては切っても切れない要素であり、ルーツであります。そんな彼等が単に「国際化」や「移民問題」のレンズを通して扱われるのではなく、有機的‧自発的に社会に根ざし、想像力豊かな活動でまちづくりに貢献することを促進することは、日本に似合った多文化に柔軟な社会作りを実現するために重要な社会基盤構築の要素です。ミックスルーツ・ジャパンの活動や経験の紹介を通して日本に適した多文化に柔軟な社会作りに関してみなさんと対話します。