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日程2015年10月18日 ~ 2015年11月07日
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時間11:30
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会場カトリック梅田教会、学びピア21、第一ビルなど(東京都足立区)
「イミグレーション・ミュージアム・東京」トークシリーズ 受講者募集
http://aaa-senju.com/imi
文化とアートの魅力的な関係について考えてみませんか?
作品制作を主軸として活動してきた、イミグレーション・ミュージアム・東京(通称IMM)では、今秋からトークシリーズを開催。基礎編では移民という現象が発生した背景・歴史をたどり、日本の現状・課題・在日外国人の実態を見つめます。芸術編では、アートの手法を介して在日外国人にクローズアップしたドキュメンタリー演劇の紹介や、ドキュメンタリー映画の上映をします。
【募集対象】
多文化共生に興味のある方
基礎編 全4回、各回20名
実施日:平成27年10月18日(日)、10月30日(金)、11月7日(土)、12月5日(土)
芸術編 全2回、第1回20名
実施日:平成27年11月28日(土)、平成28年1月中旬予定
【受講費】
基礎編 第1回無料 第2〜4回通し500円
芸術編 第1回500円 第2回1000円
※要事前申し込み
※基礎編は各回毎の参加も可能ですが、受講費は通しと同じとなります。
※芸術編第2回、ドキュメンタリー映画の上映について詳しい情報は、10月下旬頃公式サイト(URL:http://aaa-senju.com/)にて掲載予定
【会場】カトリック梅田教会、学びピア21、第一ビルなど(東京都足立区)
カトリック梅田教会[足立区梅田7-19-22]
アクセス:地下鉄日比谷線直通・東武伊勢崎線「梅島駅」より徒歩約5分
学びピア21(足立区生涯学習センター)[足立区千住5-13-5]
アクセス:常磐線・東武線・つくばエクスプレス線・東京メトロ「北千住駅」西口より徒歩15分/都バス・東武バス「千住四丁目」下車5分
第一ビル[足立区千住旭町41−14]
アクセス:常磐線・東武線・つくばエクスプレス線・東京メトロ「北千住駅」東口より徒歩1分
※都合により、内容が変更になる可能性がございます。
【お申し込み・お問い合わせ】
[WEBフォーム] http://aaa-senju.com/contact
[お電話] 03-6806-1740(13~18時、火曜・木曜除く)
[メール] info@aaa-senju.com
件名を「イミグレーション・ミュージアム・東京」と記入し、氏名(ふりがな)、電話番号、希望日
をメール本文にご記入の上、お送りください。
※「info@aaa-senju.com」からのメールを受信できるように設定してください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。
各講座詳細内容
■ 基礎編
第1回 【見学イベント:フィリピンコミュニテイ見学―五感で感じるフィリピン】
日時:10月18日(日)11:30−14:00
会場:カトリック梅田教会
カトリック梅田教会について
足立区は東京23区の中でフィリピン人の在住率が最も高い地域です。
国民の90%以上がカトリック信者だと言われるフィリピン。足立区の梅島駅の近くにある「カトリック梅田教会」には毎週末100名以上のフィリピン人・フィリピーナが集まります。教会を中心に彼らは同じ国の人々に出会い、日本の生活に必要な情報を交換し、教会に集まる多様な国籍の人々と一緒にフィリピンの文化を楽しみます。クリスマスやニュー‧イヤーパーティーはもちろん、真夏にはフィリピンのかき氷「ハロハロ」もふるまわれ教会を盛り上げます。
見学イベントについて
この日は、在日フィリピン人が集うカトリック梅田教会の敬老会を見学します。
梅田教会にかようフィリピーナたちが積極的に敬老会に参加するようになったのは、ここ数年のことです。日本、フィリピンのさまざまな食べ物が並び、フィリピーナたちによるバンブーダンスのお披露目や、ペルーのバンドによる演奏などで盛り上がります。あなたも彼女たちのダンスの輪に加わってみてはいかがですか。敬老会見学のあと、IMMメンバーと見学の感想・考えについてディスカッションを行います。
第2回【講演題目:多文化共生を「空想」にしないために-シティズンシップの視点から】
日時:10月30日(金)19:00−21:00
会場:学びピア21 5F研修室3
講師:塩原 良和(しおばら よしかず)
慶應義塾大学法学部教授。博士(社会学)。日本学術振興会海外特別研究員(シドニー大学)、東京外国語大学外国語学部准教授等を経て現職。専攻は社会学‧社会変動論、多文化主義研究、オーストラリア社会研究。日本国内における外国人住民支援‧多文化共生施策にも調査と実践の両方から関わっている。
主な著作に『共に生きる-多民族‧多文化社会における対話』(弘文堂)、『変革する多文化主義へ-オーストラリアからの展望』(法政大学出版局)、『ネオ‧リベラリズムの時代の多文化主義』(三元社)など。
講演概要:
「多文化共生」という言葉は1990年代半ばから行政用語として使用されるようになり、定着していきました。その一方で外国人住民の生活課題に直面する現場からは、この言葉はある種の「きれいごと」として、違和感とともに受け入れられてきました。
そして近年、リーマン‧ショックや東日本大震災、深刻化する労働力不足、オリンピック/パラリンピックの開催をにらんださまざまな政策的変化のなかで、外国人住民支援のあり方も変わりつつあります。
「多文化共生」を空虚な宣伝文句ではなく内実の伴った施策にしていくためには、いま、どのような発想が求められているのでしょうか。オーストラリアをはじめとする諸外国との比較の視点も交えて考えていきます。
第3回【講演題目:在日ブラジル人の現在】
日時:11月7日(土)14:00−16:00
会場:第一ビル5F
講師:アンジェロ・イシ
武蔵大学社会学部教授。ブラジル出身、自称「在日ブラジル人1世」。サンパウロ大学でジャーナリズムを専攻し、1990年に国費留学生として来日。東京大学大学院、ポルトガル語新聞の編集長などを経て現職。著書に『ブラジルを知るための56章』(明石書店)、コーディネートした提言書に「外国人を受け入れる地域社会の意識啓発に関する提言」(外務省、IOMなどが発行)。在東京ブラジル領事館の市民代表者評議会の評議員。
講演概要:
日本に住む「外国人」のなかでも、「日系ブラジル人」と呼ばれる人々は「多文化共生」を考える上で欠かせない存在です。差別に対して裁判を起こした人もいれば、14歳でリンチされ命を落とした少年もいます。「派遣切り」されて日本を去った者もいれば、3.11後にいち早く被災地でボランティアをした者もいます。こういう在日ブラジル人たちの多様な物語を紹介し、政府や日本社会でいかなる対策や意識改革が必要かを考えます。
第4回【講演題目:在日フィリピン人の現在】
日時:12月5日(土)14:00−16:00
会場:学びピア21 5F研修室3
講師: 高畑 幸(たかはた さち)
静岡県立大学国際関係学部准教授。1969年、大阪生まれ、秋田育ち。大阪外国語大学(現‧大阪大学)大学院でフィリピン研究専攻、大阪市立大学文学研究科後期博士課程(社会学専攻)修了。博士(文学)。
専門分野:都市社会学、都市エスニシティ、在日外国人問題(特に在日フィリピン人)。
近著:「大都市の繁華街と移民女性——名古屋市中区栄東地区のフィリピンコミュニティは何を変えたか」『社会学評論』第62巻第4号、日本社会学会、504-520ページ、2012年。「過疎地‧地方都市で働く外国人介護者―経済連携協定によるフィリピン人介護福祉士候補者49人の追跡調査から」『日本都市社会学会年報』32号、133-148ページ、2014年。
講演概要:
現在、日本では約21万人のフィリピン人が暮らしています。1990年代初めから興行労働者として単身女性の来日が相次ぎ、多くの女性たちが日本人男性と結婚して定住しました。近年はその第二世代が日本の芸能界やスポーツ界で活躍を見せています。また、近年は東海地方の工業都市を中心に日系人の集住が見られます。講演では、1990年代から現在までの、日本におけるフィリピン人の定住、暮らし、子育て、就労、そして高齢化の課題について幅広くお話をしたいと思います。
■ 芸術編
第1回【テーマ:ドキュメンタリー演劇】
日時:11月28日(土)14:00−16:00
会場:第一ビル5F
講師:田室 寿見子(たむろ すみこ)
パフォーマンス‧ユニットSin Titulo代表、演劇プロデューサー、演出家。日系ブラジル人等の外国人が集住する岐阜県可児市において、演劇を用いて日本人と外国人との交流を促進する「多文化共生プロジェクト」を2008年に立ち上げ、「ドキュメンタリー演劇」と呼ばれる手法で好評を博す。5年に渡ってフィールドワーク、企画、演出、製作を担い、2011年からは参加者の演劇による雇用創出と自立を促進している。2014年より東京芸術劇場の人材育成事業を担当し、芸術を用いた共生社会の実現と、それに従事する人材の育成を目指している。
講演概要:
外国人労働者が集住する可児市において「多文化共生プロジェクト」を立ち上げ、共通言語がない創作環境のなかで、「国籍」や「人種」ごとではなく「個」を見つめる作業を通してドキュメンタリー演劇にたどりついた経緯について語ります。また、地域NPOとともに演劇を用いた外国人の人材育成や雇用を創出し、2015年秋には英国の芸術団体とともにコミュニティに入って創作する予定であり、それらの試みの意義と課題についても言及します。
第2回【テーマ:ドキュメンタリー映画】
日時:平成28年1月中旬予定
主人公であるハーフたち自身のナレーションと率直なインタビューで構成されたドキュメンタリー映画『HAFU
(ハーフ)』の上映と出演者によるトークをおこないます。
イミグレーション・ミュージアム・東京
市民が現代アートの手法を用いて、地域に居住する外国人との交流を通して、コミュニケーションの蓄積を作品としてアーカイブ化し、ミュージアムをつくることを目指している取り組みです。美術家の岩井成昭が中心となり、独自のコンセプトで活動を続けています。
企画・監修:岩井成昭
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(通称「音まち」)とは
アートを通じた新たなコミュニケーション(縁)を生み出すことをめざす市民参加型のアートプロジェクトです。足立区千住地域を中心に、市民とアーティストが協働して、「音」をテーマにしたまちなかライブ、ワークショップ、トークイベントなどを展開します。
http://aaa-senju.com/
主催:東京都・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)・東京藝術大学音楽学部・特定非営利活動法人音まち計画・足立区