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日程2009年11月20日 ~ 2009年12月05日
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時間12:00
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会場photographers’ gallery 東京都新宿区新宿2-16-11-401
この度、photographers’ galleryでは企画展として「野村佐紀子写真展」を今年から来年にかけて、複数回の連続展として開催する運びとなりました。今回は、その第一回目となります。野村佐紀子の世界を十分ご堪能いただきたく存じます。
野村は、すでに数多くのキャリアーを積み重ねてきた作家です。氏の中心的な仕事として、淡い光と深い闇の狭間で密やかに写された裸体の男たちの写真がよく知られています。確かに、野村が写し出す写真群は妖しい美しさを湛え、見る者を引き込まずにはおきません。しかも、最初期の作品から最新作にいたるまで、そのスタイルの独自性と内容の一貫性は強く保持されています。この間、野村のエピゴーネンが現れては消えてゆくなかで、当の作家のみが孤独に自らの世界を探求しつづけていることは、驚くに値することです。そこには、作品として結晶した淡いイメージからは想像しがたい、自身の強く生きてゆこうとする意志が伏流しているのではないでしょうか。『夜間飛行』や『黒闇』といった近作の写真集でよりわかるように、野村にとって裸体の男とは、この世の隠喩なのです。