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終了photographers' gallery 企画 松井茂展「GLOSSOLALIA」

松井茂展「GLOSSOLALIA」

  • 日程
    2009年11月08日 ~ 2009年11月16日

  • 時間
    12:00

  • 会場
    photographers' gallery 東京都新宿区新宿2-16-11-401

photographers' gallery 企画
松井茂展「GLOSSOLALIA」
2009年11月3日(火)〜16日(月)
会場:photographers' gallery
12:00〜20:00 会期中無休

2009年から制作を始めた音声詩を展示する。これらの作品は、いわゆるオノマトペによって制作された録音物である。
オノマトペは擬音語、擬態語、擬情語、あるいは声喩法と翻訳されることもある。つまり対象となる音や状態、情動を「声」で喩えることを指す。こうしたオノマトペ的な音声に関して、私たちは一般のコミュニケーションの中、すなわち固定されたルールの中で使用された慣用的な表現を想像しがちではないだろうか? 私は、慣用的な言語のルールに則った意味でコミュニケーションをとろうとは思わない。詩によって、そのメディアとして疑われぬ言語を、コミュニケーションを問いたい。
本展の「GLOSSOLALIA【グロッソラリア】」とは、「異言」の意味で、ある種の憑依状態におけるメタ言語的なものとされることが多い。「万人がまるで自分の言葉であるかのようにして理解することができるような、あるひとつのエクスタシー的言語」とも説明される(エーコ『完全言語の探求』より)。しかし音声詩は、どこからともなく出現する神秘的なことばを召還することを目的としていない。
対象とする世界像を、人間の「声」というメディアに置換する行為それ自体は、共同性を必要とする神的概念の発明よりも先にある。つまり対象に対して、人間の器官を通し、口を衝いて出現する音声それ自体は個人のものに他ならないからだ。こうした音声連続体。そのプレコミュニケーション的段階の「もの」として音声詩があり、口から口へと文字によらず伝承される……そこに言語やコミュニケーションは立ち現れるのだろうか?

http://www.pg-web.net/home/current/2009/matsui_nov.html

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