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日程2014年06月30日
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時間19:00
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会場ザムザ阿佐ヶ谷
戦前日本映画にもSF映画の歴史はあった。高槻真樹・著『戦前日本SF映画創世記』で明らかにされた事実を実際の作品で確認できる特集上映「戦前日本SF映画小回顧」(2014年8月10日よりラピュタ阿佐ヶ谷にて開催)に先だって前夜祭を開催。
阪妻初の現代劇となるはずだった『霊の審判』を現存する資料からスライドショーで、さらに失われた極東キネマの傑作『無敵三剣士』を極東キネマ末期に活躍した末崎精二が1985年に監督したリメイク版を上映、とまさに幻づくし。
トークゲストは高槻真樹、そして極東キネマ研究の第一人者である永田哲朗が登壇します。
【日時】2014年6月30日(月)開場18:30/開演:19:00
【会場】ザムザ阿佐谷
【料金】3,000円
【お問い合わせ・ご予約】ラピュタ阿佐ヶ谷 TEL:03-3336-5440
【弁士】片岡一郎
【音楽】五十嵐正史(ギター)
【トークゲスト】永田哲朗、高槻真樹
【上映作品】
『霊の審判』1928年(S3)/阪東妻三郎プロダクション
■監督:枝正義郎/脚本:貴司山治
■出演:阪東妻三郎、龍田静枝、森静子、近藤伊与吉
朝日新聞における懸賞映画小説コンクールで入賞し、阪東妻三郎初の現代劇として製作されるはずだったが、撮影は中断され完成を見なかった幻の作品。現存する資料からスライドショーで作品を構成する。
『無敵三剣士』[リメイク版]1985年(S60)
■監督:末崎精二/脚本:中島義昭
■出演/中島義昭、永田哲朗、池田彰宏、山田治夫、大阪芸術大学忍術研究会
大衆娯楽作を連打した極東映画の中でも異色作だった『無敵三剣士』を、極東キネマでメガホンを取っていた末崎精二がテレビ番組の企画でリメイクしたもの。リメイク版とはいえ完全版の行方は分からず、現時点で上映可能なのは4分間のみである。
なおオリジナル版のデータは下記の通り。
『無敵三剣士』1938年(S13)/極東キネマ
■監督:米沢正夫/脚本:関純一
■出演/綾小路絃三郎、雲井龍之介、市川寿三郎
[書籍案内]
高槻真樹「戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか」
河出書房新社/定価:本体2,500円+税
戦後『ゴジラ』から紹介されるSF映画の源泉を、埋もれた文献と残された作品から丁寧にひもとき、戦前日本におけるSF的想像力を初めて紹介する決定版!
[特集上映案内]
モーニングショー「戦前日本SF映画小回顧」
2014年8月10日(日)よりラピュタ阿佐ヶ谷にて開催予定
連日10:30より1回のみ上映