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日程2009年10月13日
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時間19:30
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会場千駄ヶ谷4-14-4 SKビル千駄ヶ谷4F (株)メディア総合研究所 会議室
前回は40年代を中心として、テープレコーダーとレス・ポール伝説の真実、デューク・エリントンによるビートルズより20年早かった驚異のコンセプト・アルバムなど比較的ジャズよりの話題が多かったように思います。そんな中でさらりと触れたのがエルヴィス・プレスリーだったり。
そして第4回ではそれを受けて「ティーンネイジャーの文化」としてのロックの時代について語られることになるかと思います。
おりしもビートルズのリマスター盤が発売されて大ヒットしている現在ですが、これまでむしろ「ビートルズが初めてやったことというのは意外と少ない」ということを掘り起こしていくような内容になっています。いよいよ我々にとっても身近な音楽が登場してきますが、おそらく今回も様々な形でそのイメージを覆す内容になるのではないかと。
★申し込みはこちらから
http://mediasoken.shop-pro.jp/?pid=14116732
★ 二〇世紀は録音技術の時代でもありました。アメリカとドイツが国家の威信をかけて展開したマイクの開発競争や、ヒトラーがナチの党大会のために作りあげた巨大なPAシステムなど、録音秘術は世界史の場面とも多く結びついています。そして、音楽は複製芸術として大衆に向けて商品化され、録音媒体の変化とともに表現の質を恐ろしいスピードで変えてきました。
本講座では、エジソンによる蓄音機の発明から現在のハードディスクレコーディングに至る録音技術の発達をたどるとともに、テクノロジーと音楽文化、ひいては世界史が交錯する様々な場面を映像・録音資料なども用いて、ひもといていきます。レコーディング・ミュージックの歴史とその意味あいを基礎知識として押さえることから、複雑化した現在の音楽文化を語る上での明確な視座を提供します。
#1 序論 録音技術の発明と聴衆の誕生
#2 第二次世界大戦以前 複製芸術の時代 戦争と録音技術の結びつき
#3 1950年代 音楽大量消費時代の幕開け レコードの申し子としてのロックンロール
#4 1960年代 LPレコードと録音芸術の確立 ライヴ・ミュージックとの分化
#5 1970年代以後 創造から編集へ ダブ・ミュージックの衝撃
#6 現代 複製芸術とインターネットを巡る問題 未来の著作権の在り方
★講師プロフィール
高橋健太郎(たかはしけんたろう)
1956年東京生まれ
一ツ橋大学社会学部卒 最後の南博ゼミに参加 卒論は「ポピュラー音楽の成立過程」。大学時代はバンド活動に明け暮れ、サポート・ギタリストとしてツアーも経験。大学卒業後、譜面書きのバイトをしている時に、「プレイヤー」河島編集長の薦めでインタヴュー、レヴューなど執筆を始める。1982年、ニューヨークとジャマイカに旅行。レゲエとヒップホップを体験し、以後、ミュージック・マガジン等を中心に、ニューウェイヴ、レゲエ、ヒップホップについての論陣を張り、注目される。1984年、西麻布のトゥールズバーでDJ活動開始 以後、ピカソ、サル・パラダイスなどでスピン。1988年、JAGATARA のOTOの誘いでJAGATARAのプロデュースに関わる。1989年、ニューヨークで本田ゆかと知り合う。彼女を通じて、サンプラーやシーケンサーに触れる 朝日新聞の試聴室の執筆者に抜擢される。1990年、「TOKYO DISC JOCKEY'S ONLY」をプロデュース。1991年、評論集『音楽の未来に蘇るもの』を刊行。1994年、ロック・バンド、Greedy Greenにギタリストとして参加。1996年、プライヴェート・スタジオを作り、朝日美穂、SAKANAなどのプロデュース/エンジニアリングを行う。 2000年、インディ・レーベル、Memory Lab設立。2004年、著作権法改正に反対し、国会に参考人招致される。同年、音楽配信サイト、レコミュニを立ち上げる。