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終了「リビング - 日々の世界の奏でかた」展

本展は、繰り返しの日々を生きることに密接してある「アート」から世界を捉え直そうとする試みです。

  • 日程
    2014年01月31日 ~ 2014年02月09日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    代官山AITルーム

このたび、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が開講する現代アートの教育プログラムにおける展覧会制作の一環で、「リビング‐日々の世界の奏でかた」展を開催いたします。



本展は、繰り返しの日々を生きることに密接してある「アート」から世界を捉え直そうとする試みです。

私たちの生活を省みると、それがさまざまな繰返しの連続であることに気づきます。

例えば、朝起きること、一定の通勤方法に通勤ルート、だいたい3回の食事、同じ家への帰宅。この繰返しは私たちを安心させるものであり、また時にうんざりさせるものでもあるでしょう。こうした「日常」における繰返しは、人が生きることの根底にある条件のようにも見えます。

しかし、それが、何か創造的なものとしてあり得ると捉え直すとどうなるでしょうか。「単なる繰返し」であったものが、意外性に満ちたものであるとしたら。そう感じられた時、私たちは世界に対してもっと色を見、音を聴きはじめるのかもしれません。



齋藤裕一の平面作品には、「テレビ番組のタイトル」という身近でシンプルなコトバが繰り返し表れます。ここには生々しい身体感覚を筆跡に宿しながら、文字が詩的に波打ち、齋藤から発散される瑞々しいエネルギーの旋律が聴こえてくるようです。


武田拓による、まるで生き物のようなうねりを有した立体オブジェは、「割箸をつめこむ」という日課作業が繰り返され、気がつけば、身の丈を超える迫力を有するものとなっていたという作品です。


坂本三次郎は、日々、拾い集めてきた草、木、石などを大地に並べ置く行為を年老いた身体で脈々と続けています。坂本は、全身全霊で自然との触れ合いを奏でているようにも見えるでしょう。


そして、mamoruは、《etude for everyday life - 日常のための練習曲 ‐》の作品シリーズにおいて、一滴の水を吸いこむ瞬間やハンガーが風で擦れ合うことで発する微細な音に耳を傾ける、私たちの「聴くこと」に息吹を与えます。

本展を通じ、より多くの人に、より「日常」が新しく、より魅力的に捉えなおされることを願います。

【開催概要】

展覧会名称:リビング - 日々の世界の奏でかた

会期:2014年1月31日(金)- 2月9日(日)

時間:11:00 - 18:00 *入場無料

場所:AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8ツインビル代官山B403)

休 :2月2日(日)

主催:「リビング - 日々の世界の奏でかた」展実行委員会 
(MAD2013受講生+NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト])

特別協力:日本財団

協力:工房集/社会福祉法人ほのぼの会 わたしの会社/救護施設 松山荘



※ 本展は、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]のアール・ブリュット講座受講生による修了展です。


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