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日程2013年12月30日
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時間18:00
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会場恵文社一乗寺店
日時:2013年12月30日(月)開場17時30分 開始18時
料金:1500円
場所:恵文社一乗寺店 COTAGE(京都市左京区一乗寺払殿町10 恵文社一乗寺店 南側)
詳細:http://ignitiongallery.tumblr.com/post/70469838905/x
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“あっちとこっちをつなぐ不思議な力!
異界と現実の間(あわい)の存在(能におけるワキ方)であり、古代文字の研究も重ねる著者が、まったく新しい時代の姿を求め、「あわい」の世界に飛び込んだ・・・!(ミシマ社の内容紹介テキストより抜粋)”
安田登さんは能楽師でワキ方。
ワキは舞台に最初に登場し、たいてい「次第」や「道行」という謡(うたい)を謡う。そして「あるところ」で正体があやしい者(シテ)と出会う。無名の旅人であるワキは、問いを発し、シテの語りを引き出したあとは、そのシテの物語を黙って聞く。そうであるがゆえに、ワキが異界や異類を見いだし、現実と異界を結びつけ、思いを遂げられぬ者たちの思いを晴らしていくという役割(あわいの力)を担う。
ワキにしか見えない世界。ワキがもつ事情を見分ける力。
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建築家の光嶋裕介さんが建築家として初めて設計された内田樹さんの自宅兼道場兼能舞台『凱風館』。性格の違うスペースが共存し、余白があり、暗がりがある。それは「あわいのある家」なのだと思います。
学生時代にヨーロッパをたくさん旅して、巨匠と呼ばれる建築家たちの仕事を実際に体験しながら、スケッチをして回った光嶋さん。そして、内田樹さんとの対話を繰り返し、内田さんが思い描いていたイメージを実際の家として、現前させる。
光嶋さんのお仕事は、どこかワキに通じるところがあるように思います。
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能楽師の安田さんと建築家の光嶋さんという、異分野同士による「あわいの力」についてのトークライブ。そこで描き出されるコトが、次の時代のヒントになると思います。
年末の慌ただしい時期ではありますが、ご都合つきましたら、ぜひご参加ください。
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お申し込み:
ignition.gallery@gmail.com
件名を「12/30あわいの力」として、お名前・ご連絡先・ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。
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プロフィール
●安田登(やすだ・のぼる)
1956年千葉県銚子市生まれ。高校時代、麻雀とポーカーをきっかけに甲骨文字と中国古代哲学への関心に目覚める。高校教師をしていた二五歳のときに能に出会い、鏑木岑男師に弟子入り。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。また、公認ロルファー(米国のボディワーク、ロルフィングの専門家)として各種ワークショップも開催している。著書に『能に学ぶ「和」の呼吸法』(祥伝社)、『身体感覚で「論語」を読みなおす。』『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』(以上、春秋社)、『身体能力を高める「和の所作」』『異界を旅する能 ワキという存在』(以上、ちくま文庫)など多数。
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●光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ)
建築家。1979年、米ニュージャージー州生まれ。少年時代をアメリカやカナダ、イギリスで過ごし、中学から日本に。2002年、早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、同大大学院へ。石山修武研究室に所属。卒業とともにヨーロッパへ。ドイツの建築設計事務所で働く。2008年に帰国し事務所を開設。2011年、思想家の内田樹さんの自宅兼道場(合気道)である凱風館が神戸に完成。若手建築家の登竜門である、SDレビュー2011に入選。2012年6月、レッドブルジャパン本社オフィスの内装を担当。「社内を”Redbull Town”に見立てた路地や縁側まで内包する新しいオープンオフィスのかたち」を提案。著書に『みんなの家。~建築家1年生の初仕事~』『幻想都市風景』、最新作に『建築武者修行―放課後のベルリン』がある。
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企画:熊谷充紘(ignition gallery)