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終了「糸を分ける」 久村卓・山極満博・渡辺望

  • 日程
    2013年10月05日 ~ 2013年11月03日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    gallery COEXIST-TOKYO

この度、gallery COEXIST-TOKYOでは、久村卓(ひさむら・たく)、山極満博(やまぎわ・みつひろ)、渡辺望(わたなべ・のぞみ)の3名の美術家によるグループ展を開催する運びとなりました。

本展は、「会期」や「会場」といった一定の区切りを持ってとり行われ、そこに「オブジェクト(作品)」を設置する展覧会ではなく、時間や空間を生成するものとして捉え、空間の内と外の境界を外し、床につけられた傷痕、削られ、足され、また元に戻されるであろう備品など過去と未来をも取り込み、作品化したものを提示するため、必然的に会場はほぼ空に近い状態になります。同時に、3人がそれぞれのベクトルに向かうことによって、中心が空洞化するという意味においても空になると言えます。

タイトルである「糸を分ける」は「紛れる」の「紛」という漢字を偏と旁に分け、文にしたものです。これは、オブジェクトとして周りから分断された作品ではなく、周囲を巻き込み、その関係性から捉えられた—つまり、空間や時間に紛れ込んだ—ひとつの要素としての作品が配置されることを暗示しています。

意識を物質化すること、視覚化することが美術家の仕事であり、それに価値付けしたものが芸術作品の在り方だとしたら、美術家は私たちの生きる世界で起こる物質と意識の分断と縮みゆく物質の価値をどう捉えるのでしょうか。

オブジェクトから離れ/周囲にとけ込み/痕跡は消され/関係性を見つめ/遠くからそっと語りかける彼らの仕事に、今私たちを取り巻いている世界の延長として触れてみると、そこには何もないのではなく、限りない豊かさが広がっている事に気付かされます。

本展では空間から派生させたサイトスペシフィックな作品の展示と小作品の販売をいたします。ぜひご高覧ください。

【Opening Event: 10月5日|土|】 ※参加費無料
■ トークイベント 17:00 – 19:00
「 糸の意図 -流動的な空間をみること 」
住友文彦(アーツ前橋館長)
久村卓
山極満博
渡辺望
■ レセプションパーティ 19:00 – 20:30

【Sound Event: 10月19日|土|】 ※参加費無料
■ 17:00 – 19:00
笹久保伸(ギタリスト/作曲家)と渡辺望による「音」の作品。
会場床の痕跡を図形楽譜に見立て音源化した作品「TRACE」のライブ演奏を行います。
会場から生まれた「音」を再びもとの空間に落とし込みます。

■お問い合わせ■
gallery COEXIST-TOKYO
〒135-0042
東京都江東区木場3-18-17 2F
tel/fax:03-5809-9949
mail:info@coexist-tokyo.com
HP:http://coexist-tokyo.com

キーワード:

久村卓 / 山極満博 / 渡辺望 / COEXIST-TOKYO


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