フィルム＋アルマゲドン＝『カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン』まもなく開幕｜柳下毅一郎、釣崎清隆、モブ・ノリオ、中原昌也が金沢に集結！！アドレナリンが出まくりで眠れない!? 9月12日よ... - 骰子の眼

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石川県金沢市

2008-09-05 17:00

フィルム＋アルマゲドン＝『カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン』まもなく開幕

柳下毅一郎、釣崎清隆、モブ・ノリオ、中原昌也が金沢に集結！！アドレナリンが出まくりで眠れない!? 9月12日より開催される映画祭の招待券をプレゼント。

インパクトを与える中原昌也氏によるイラスト　©2008Nakahara Masaya

石川県金沢市で映画の上映活動をおこなう市民団体「かなざわ映画の会」が、9月12日（金）より金沢市内の映画館や金沢21世紀美術館などの各会場で『カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン』を開催する。

同会は、金沢で映画祭を開催したいと強く思ったメンバーで2007年1月に発足され、同年6月に初の映画上映会としてトビー・フーパー特集『アメリカの闇』を開催し、作家の平山夢明氏と中原昌也氏を迎えてトークイベントをおこなった。同年9月には、初の映画祭『カナザワ映画祭2007　青いオトコまつり』を開催し2000名以上の動員で成功をおさめた。そして、2回目の開催となる今年は「実話」をテーマに、日本初公開作品を含めた国内外のドキュメンタリー映画を中心に上映する。

見どころとして、ハリウッド俳優のクリスピン・グローヴァー氏（『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『チャーリーズ・エンジェル』等）が来日し、監督した2作品を日本で初公開する。全米各地を自らフィルムを抱えて興行する公演「ビッグ・スライドショウ」を金沢で展開し、本人によるスライドショウ、上映、質疑応答、サイン会がおこなわれる。

（写真）ハリウッドで活躍する俳優クリスピン・グローヴァー氏が監督した『What Is It？』（2005年/アメリカ）。ダウン症の人々を主要なキャストに据えたダークなファンタジー冒険劇。

また、日本初公開作品として、戦闘員を戦場に人材派遣する民間軍事会社を題材にした『シャドウ・カンパニー　戦争を変えた民間軍事会社』（2006年/カナダ）、メキシコ国境の町で10年以上にわたって続く未解決の少女大量失踪殺人事件のドキュメンタリー『消えた少女たち』（2001年/メキシコ）、ドキュメンタリー作家のフレデリック・ワイズマンによる『基礎訓練』（1971年/アメリカ）と『ミサイル』（1987年/アメリカ）も上映される。

期間中、死体カメラマン・釣崎清隆氏による『ジャンク・フィルム』『死化粧師オロスコ』の上映に、芥川賞作家のモブ・ノリオ氏を招いたトークショーも開催。ほか、オープニング野外上映や、作品名を公表しない覆面オールナイト上映など盛り沢山の内容で展開される。

かなざわ映画の会代表・小野寺生哉氏に、今回のタイトル『フィルマゲドン』とテーマついて話を聞くと、「当初は“映像の黙示録”というタイトルだったのですが、少し地味だと思い直し、英語の“film”と“Armageddon”を足して『Filmageddon（フィルマゲドン）』という造語にしました。このタイトルは覚えられやすいのではないかと思っています。実話にしたのは世の中で起きている色々なことを知っておいたほうがいいのではないかと思い、ドキュメンタリーや実話を基にした作品を増やしました」

見どころについては、「まずオープニングですが、金沢でも昭和の面影を色濃く残している新天地商店街で『ヤコペッティの世界残酷物語』を入場無料で野外上映します。屋台で食べ物や生ビールも販売するので、抜群の雰囲気でドキュメンタリーの傑作を飲食を楽しみながら鑑賞できます。
13日・14日の『クリスピン・グローヴァーのビッグ・スライドショウ』はハリウッド1の奇人として有名なクリスピン・グローヴァーによる、何とも形容できませんが、とにかく凄いショウで必見です。
あと、築50年の映画館「駅前シネマ」で開催する覆面オールナイトも超強力プログラムです。夜中から朝までのオールナイトですが、アドレナリンが出て眠れないのではないでしょうか。ちなみにトークショウもあるのですが、ゲストには名前を明かせないスペシャルゲストと中原昌也氏、田野辺尚人氏が参加します。絶対必見のオールナイトです」

「他ではどこもやっていないことを先頭を切ってやっていければよいなと思います。去年もそうでしたが、基本的には準備している目の前の映画祭に全力投球なので、次のことは考えていないです。今年も無事成功して終われれば、来年のことを考えたいと思います」と意気込みを語った。