骰子の眼

art

東京都 目黒区

2008-08-12 13:00


森村泰昌、ブライアン・イーノ、千住博などが出品。大型ディスプレイで“映像を絵画のように観る”展覧会『液晶絵画』

液晶平面ディスプレイが可能にした「絵画と映像の境界」を体験しよう! 展覧会の招待券を5組10名様にプレゼント。
森村泰昌、ブライアン・イーノ、千住博などが出品。大型ディスプレイで“映像を絵画のように観る”展覧会『液晶絵画』
フェルメールをテーマとした展示空間によって、タブローの世界と映像の世界とを往来する試み。森村泰昌『フェルメール研究(振り向く絵画)』2008年 国立国際美術館蔵 ©Morimura Yasumasa

世界各国のアーティストが、大型の液晶平面ディスプレイを使って新たな映像表現をする展覧会『液晶絵画 STILL/MOTION』が、8月23日(土)より東京都写真美術館にておこなわれる。

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視覚文化に大きな影響を与えてきたビデオの技術。1960年代に登場したビデオ・アートもそのひとつで、ナム・ジュン・パイクをはじめとするビデオ・アーティストたちは、映画とはまったく異なった映像の可能性に注目し、ビデオならではのさまざまな実験的作品を試みてきた。

(写真右)やなぎみわ『Fortunetelling』2005年 作家蔵 ©Qiu Anxiong

近年、液晶ディスプレイをはじめとする映像環境は飛躍的な技術的発展をとげており、以前では考えられなかったような高精細の画面を実現している。本展はそうした状況を背景に、映像表現による現行の新たな可能性を切り開きつつある、日本、中国、欧米のアーティスト14名の作品を紹介する。

出品アーティストは、ブライアン・イーノ、森村泰昌、ビル・ヴィオラ、ジュリアン・オピー、小島千雪、イヴ・サスマン、千住博、鷹野隆大、チウ・アンション、サム・テイラー=ウッド、ミロスワフ・バウカ、やなぎみわ、ヤン・フードン、ドミニク・レイマン。


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屏風状に配した液晶ディスプレイの中で山水が微かな動きを宿す作品。千住博『水の森』2008年 作家蔵 ©Senjyu Hiroshi

共通する特色は、映像表現の中に絵画的な世界の効果を生かしているというところである。時間軸が絵画に介在し、映像に絵画と同質の空間が立ち現れるような、「時間芸術」と「空間芸術」とが相互に融合したような、不思議な世界を目の当たりにする。

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本展開催のきっかけについて、学芸員の藤村里美さんによると、「現在、大阪の国立国際美術館館長の建畠哲氏が、三重県立美術館の顧問を務めていらしたときに、三重県から企画のアイデアを求められ、液晶絵画展を提案されました。今から5年ほど前は、まだシャープのアクオス(亀山モデル)等の大型液晶ディスプレイが出回りはじめたころで、絵のように壁に掛けられて繊細な表現も可能なその技術を使って、芸術の分野で面白いことが出来るのではないかと思われたのがきっかけだそうです」とのことで、三重県立美術館、国立国際美術館との三館合同企画展となる。

(写真右)スローモーションで動く絵画的な美しい画面と音楽とを精妙にシンクロさせた作品。ブライアン・イーノ『サーズデイ・アフタヌーン』1984年 作家蔵 ©Brian Eno

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出品アーティストの選定は、各館の学芸員やスタッフが世界中を調査して候補を出し合って選出し、「“動く絵画”というコンセプトに合った作品を集めました」という。
また、見どころについては、「ズバリ、『映像を絵画のように観る』ところです。絵が動くおもしろさと動画の中の絵画的な美しさを堪能してください」と藤村さんは述べ、「普段、映像をあまり観ない人たちに観て欲しいですね。映画以外の映像作品は分かりづらくて長くて退屈だと思っている方が結構いらっしゃいますが、今回の展示作品は観やすいものが多く、映像作品の入門的な展覧会としては最適です。じっくり観ると1時間半ぐらいはかかってしまいますが・・・」。

(写真右)イヴ・サスマン『浮上するフェルガス』2006年 作家蔵 ©Eve Sussman/Rufus Corporation,courtesy of the artist/Roebling Hall,NY

今までになかった新しいユニークな試みは、新鮮な世界の発見と驚きを与えてくれるに違いない。

webDICEユーザー対象に、抽選で5組10名様に同展の招待券をプレゼントします。応募方法は下記をご覧ください。



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液晶絵画 STILL/MOTION

会期:2008年8月23日(土)~10月13日(月・祝)
会場:東京写真美術館 2階・地下1階展示室
(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)[地図を表示]
開館時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)
観覧料:一般1,000円、学生800円、中高生・65歳以上600円

特別協力:シャープ株式会社
協力:ボーズ株式会社、エプソン販売株式会社

東京写真美術館公式ホームページ

(写真右)ジュリアン・オピー『イヴニング・ドレスの女』2005年 国立国際美術館蔵 ©Julian Opie and SCAI the Bathhouse,Tokyo


【応募方法】 招待券を5組10名様にプレゼント

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■応募締切り:2008年8月18日(月)

※当選者の発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。

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