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2021-07-16 16:00


南米ドキュメンタリー映画の巨匠グスマン監督最新作『夢のアンデス』公開

2019年カンヌW受賞、チリ弾圧の歴史を描く3部作最終章
南米ドキュメンタリー映画の巨匠グスマン監督最新作『夢のアンデス』公開
映画『夢のアンデス』© Atacama Productions - ARTE France Cinema - Sampek Productions - Market Chile / 2019

映画配給会社アップリンクは、パトリシオ・グスマン監督最新作『夢のアンデス』を10月9日(土)より岩波ホールほかにて劇場公開する。壮大な山々の稜線と人々の対比が印象的なポスタービジュアルは、数多くの映画ポスターを手掛ける、グラフィックデザイナーの大島依提亜氏によるもの。

映画『夢のアンデス』© Atacama Productions - ARTE France Cinema - Sampek Productions - Market Chile / 2019
映画『夢のアンデス』ポスタービジュアル

1973年9月11日、チリ、軍事クーデターは多くの市民の人生を大きく変えることになる。グスマン監督もドキュメンタリー映画『チリの闘い』撮影後、政治犯として連行されるも、釈放。フィルムを守るため、パリに亡命することになる。本作に登場する作家や彫刻家、音楽家たちの告白と記憶。そこにはいつ何時も輝き、鎮座するアンデスの山々があった。絶望をこえ、過去と未来を見据え、どう生きるべきか、私たちの「今」を問う。

今作は2019年カンヌ国際映画祭で賞賛され、最優秀ドキュメンタリー賞とインディペンデント批評家賞をW受賞した。

映画『夢のアンデス』© Atacama Productions - ARTE France Cinema - Sampek Productions - Market Chile / 2019
映画『夢のアンデス』© Atacama Productions - ARTE France Cinema - Sampek Productions - Market Chile / 2019

『光のノスタルジア』『真珠のボタン』に続く、チリ弾圧の歴史を描く3部作最終章

1973年9月11日、チリ、軍事クーデター、それは私たちの人生を変えた―
世界最長の山脈、アンデス。チリの国境に沿って大きくそびえる山々
その足元で繰り広げられる生と死をただ静かに見つめ続ける

絶望をこえ、過去と未来を見据え、どう生きるべきか、私たちの「今」を問う。

1973年9月11日、チリ・軍事クーデター。世界で初めて選挙によって選出されたサルバドール・アジェンデの社会主義政権を、米国CIAの支援のもと、アウグスト・ピノチェトの指揮する軍部が武力で覆した。ピノチェト政権は左派をねこそぎ投獄し、3000人を超える市民が虐殺された。南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督は、40年以上にも渡りチリの弾圧の歴史を描いてきた。『光のノスタルジア』(10)『真珠のボタン』(15)に続く一大叙事詩最終章となる本作は、かつて『チリの闘い』(1975-1978)で映像に残した、永遠に失われた輝かしいアジェンデ時代の歴史と、クーデター後、新自由主義の実験の場となってしまった祖国の現状を、アンデスのように俯瞰した視座から改めて見つめ直す。




映画『夢のアンデス』
2021年10月9日(土)より岩波ホールほか全国順次公開

監督・脚本:パトリシオ・グスマン
撮影:サミュエル・ラフ
音楽:ミランダ&トバー
編集:エマニュエル・ジョリー、パブロ・サラス
録音:アルバロ・シルヴァ・ウス、アイメリク・デュパス、クレア・カフ
出演:フランシスコ・ガシトゥア、ビセンテ・ガハルド、パブロ・サラス、ホルヘ・バラディットほか
配給・宣伝:アップリンク
チリ、フランス/2019年/85分/16:9/スペイン語
原題:The Cordillera of dreams

公式サイト

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