骰子の眼

cinema

2019-09-03 22:05


ジョン・ウォーターズ監督「笑わせることが、他人の心を変える初めの一歩」

50年ぶりにLSDを服用した逸話からマンソン・ファミリーまで、ロカルノ映画祭で大いに語る
ジョン・ウォーターズ監督「笑わせることが、他人の心を変える初めの一歩」
ジョン・ウォーターズ監督 撮影:維倉みづき

ロカルノ映画祭で、近代映画への貢献に対し贈られる名誉賞「Pardo d’onore」。賞が創設された1989年にイタリアの映画音楽家エンニオ・モリコーネが受賞して以降、2001年にはロバート・レッドフォードが創設しインディペンデント映画製作支援やサンダンス映画祭主催を行なっているサンダンス・インスティチュートが受賞するなど、分野や個人/団体の枠にとらわれない受賞者選出が行われている。2019年は新ディレクター、リリ・インスタンの元「大胆で厚かましく勇敢、そして笑いを以って道を拓き映画の歴史を変えた」アメリカのジョン・ウォーターズ監督が受賞。ウォーターズ監督自身による選出で以下6作品が特集上映された(上映順)。

『シリアル・ママ』(1994)
『ポリエステル』(1981)
『ピンク・フラミンゴ』(1972)
『ア・ダーティ・シェイム』(2004)
『フィメール・トラブル』(1974)
『セシル・B / ザ・シネマ・ウォーズ』(2000)

本記事では、第72回ロカルノ映画祭中に現地で開催されたウォーターズ監督との合同インタビュー(スイス、フィンランド、イギリス、日本(本記事執筆者)からの計4名が出席)で語られた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に登場するマンソン・ファミリーに対する思いや、自身で変わらないことと世間が変わったこと、そして多忙を極める近況をお伝えする。

なお、アップリンク吉祥寺では9月6日(金)から映画『チャーリー・セズ / マンソンの女たち』を上映。シャロン・テート事件を起こした女性たちがどのようにマンソン・ファミリーに洗脳され事件を起こすに至ったかが描かれる。

マンソン・ファミリーとの関係

ロカルノ映画祭で8月10日(土)夜に野外大上映会場ピアッツア・グランデで8,000人の観客を湧かせたクエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。1969年8月8日深夜にチャールズ・マンソンと彼が率いたコミューン「マンソン・ファミリー」の女性たちが実行したシャロン・テート殺害事件をベースにフィクションが構築されている。

ウォーターズ監督は事件発生当時23歳、初の長編『モンド・トラッショ(日本劇場未公開)』を発表したばかりで、数年後に『ピンク・フラミンゴ』(1972)で一世を風靡することになるタイミングだった。事件が新聞の一面を賑やかせた当初からマンソン・ファミリーのメンバーに強い興味を抱き、裁判の傍聴にも出かけ、これまでに多くの文章を発表している。

「私がマンソン・ファミリーについて多く語るのは、ヒッピーであるマンソン・ファミリーが、私たちが映画でやっていたことと同じ影響力があったからなんだ。それぞれ全く異なる方法で人々を怖がらせていた。私たちは芸術で、彼らはおぞましい事件によって。でも(ウォーターズ監督作で多く主演を務めた)ディヴァインはヒッピーを怖がらせるためと思われて、実際にそうだった。私たちは『ヒッピー的に不適切』だったんだ」

記念像とともに © Locarno Film Festival Samuel Golay
ロカルノ映画祭名誉賞記念像とともに © Locarno Film Festival Samuel Golay

シャロン・テート殺人事件の翌日、マンソン・ファミリーはラビアンカ夫妻殺人事件を実行。犯人の1人であるレズリー・ヴァン・ホーテン(通称ルル)と、ウォーターズ監督は友人関係を築く。レズリーは1949年生まれ。19歳になったばかりの時にマンソン・ファミリーの一員となり、その約1年後に事件実行犯となった。

ウォーターズ監督は2009年9月に「レズリー・ヴァン・ホーテンとの友情」 を全5部構成でハフィントン・ポスト上に発表。自分とよく似た境遇で育った女性たちが「マンソン・ファミリー」の一員として凶悪殺人事件の犯人となったことに興味を抱いた経緯と、彼女たちと事件をジョークのネタにした自分にも罪があると記すと共に、終身刑服役中で既に還暦を迎えたレズリーはもはやマンソン・ファミリーの一員ではなく、仮釈放される時が来たと訴えた。しかし、今日までレズリーは刑務所の外に出ることはない。「文章を発表してから既に3度、仮釈放の審議が行われたが、全て認められなかった。カリフォルニア州は、州知事が仮釈放を否認できる全米で3州あるうちのひとつなんだ。私は既に多くを語っているので後は彼女の弁護士に任せるけど、皆、彼女は保釈されるべきと思っているのに誰もその決定をしたがらないだけ。事件から50年。『ワンス~』で全く新しい注目を浴びることになるとはね!」

『ワンス~』では、レズリー役を女優ヴィクトリア・ペドレッティが演じたが、その登場時間は1分にも満たない。「『ワンス~』は素晴らしい作品だし、クエンティン(・タランティーノ)のこともよく知っている。クエンティンは私がマンソン・ファミリーに詳しくレズリーと友人であることを勿論承知だ。レズリーが映画に殆ど登場しなくて満足しているよ」

『ピンク・フラミンゴ』で人生が変わった

1972年『ピンク・フラミンゴ』発表を人生最初の大きなターニング・ポイントと語るウォーターズ監督。「ニューヨークで初めて上映に漕ぎ着けたのが『ピンク・フラミンゴ』だった。それまでの作品はロサンゼルスでは上映されても、ニューヨークはずっと上映の機会がない街だったんだ。アレハンドロ・ホドロフスキー『エル・トポ』が初めてエルジン・シアターで深夜上映された直後、『ピンク・フラミンゴ』がかかった。当時はラジオシティ深夜版とでも言った雰囲気で、そこで上映されれば認められるという意味があったんだよ。今でも覚えているのは、『Pink Framingo』(当時は最後のsがなかった)の名前が映画館に掲げられて、上映1週目に50人くらいが来た。で、もう1週間上映することになって、そしたらなんと開場待ちの行列がブロックの角まで続いたんだ!1週目に来てくれた50人の口コミだけでね。人生が変わったと感じたよ」

© Park Circus_Warner Bros
『ピンク・フラミンゴ』© Park Circus_Warner Bros

『ピンク・フラミンゴ』には動物が多く登場するが、動物愛護が声高に叫ばれスクリーン上で少しでも動物が痛めつけられるシーンがあると物議を醸す昨今についてはやや食傷気味のようだ。「みんな敏感になり過ぎ。映画で1万人殺されるシーンはあるのに、犬1匹殺せない。自分がやったことを詫びるつもりはないよ。『ピンク・フラミンゴ』で鶏を1羽殺したけど、それは市場で買ったものだったし、撮影後、皆んなで有り難く食べた」「言葉遣いにも影響が出ているのを知っている?『一石二鳥』(一つの石で二羽を『殺す』)を『一石二穀』と言おうという話も聞いたよ!可笑しいけど、こんな状況だからトランプが選挙で勝つんだろうね。人々の頭を狂わせる『正しさ』の過剰追求。私の作品は全て偏見や差別とは無縁だと思っているけどね」

発表当時、作品の過激な描写が話題となり「カルト的な人気」と言われたが、今では名誉賞を受賞するに至った背景を自ら分析する。「自分は全く変わっていないけどね!何が変わったかと言うと、私が映画を発表し始めた時、映画評論家は『クズ』と書いてタイプライターで打ちのめしにかかった。それを私は自分のネタにして『クズ監督(trash director)』と名乗って他人が批判に使えないようにした。続いて世の中がパンク全盛になり、私の作品もただの普通のアメリカンユーモアになったんだ。ユーモアが何たるかが大きく変わって、それはとても健康的なことだと思う。何かを変えられないとき、それを笑い者にすると、初めて違う視点から見るようになるんだ。笑わせることが、他人の心を変える初めの一歩。同意を得る訳でも聞く耳を持ってもらえる訳でもないかもしれないけど、もしずっと顰めっ面で説教し続けても、誰も耳を貸さないよ。むしろ逆方向に向かわせるだけ」

『ヘアスプレー』―笑いの対象にするのは、愛しているものばかり

『ピンク・フラミンゴ』に続くターニング・ポイントにウォーターズ監督が挙げるのは1988年発表の映画『ヘアスプレー』が舞台化され2003年トニー賞ベスト・ミュージカル賞を獲った時。差別偏見に満ちた層に対して「笑い」が力を発揮したと語る。「私が送り出すジョークはずっと変わっていないけど、『ヘアスプレー』は笑いによって人々の見方に影響を与えた作品だと思う。『ヘアスプレー』は表現が唯一遠回しになった作品だったけど。アメリカ中部の人種差別主義の社会にトロイの木馬で忍び込んだような感じだね!人種差別批判の作品だと映ったのかどうかも分からないけれど。二人の男性が一緒にラブソングを歌うシーンがある。白人の少女が黒人の少年とデートするように応援する。主人公のトレイシーの母親は男性だけど、トレイシーは自分の母親が男性だとは思っていない。ゲイ・ムーブメントでも何でもなく発表した作品だけど。私が自分の価値観を手に観客の心に忍び込もうとしているのにも気付かず、観客はこの作品が大好きだ。それが私にとっては『なぜ?』と不思議なんだけど。観客をまず笑わせたからだろうね」

『ヘアスプレー』
『ヘアスプレー』

「『ヘアスプレー』が商業的に成功したのは驚きだった。大衆受けしようと書いた訳ではなかったからね。私は運が良かったよ。たまたま自分が夢中になっていたものが人々が求めていたものだった。私にとってはどの作品も同じなんだけどね。道徳観念もそうだし。自分たちが笑えるものを作ろうとしただけ。私にとっての笑いのセンスとは、当時仲間が笑っていることだったから」

今日では発言が差別的であるとの理由で詫びたり降板を余儀なくされる著名人も後を絶たないが、ウォーターズ監督の笑いは、過激ではあっても、その内容を咎められたことは無いという。「私が笑いの対象にするのは、私が愛しているものばかりだから。自分が嫌いなものを笑い者にしているんじゃない。それが大きな違いだね。私は自分が意地悪な人間だとは思っていないよ」

自身に対する好ましくないイメージを逆手にとって笑いに変えるのもウォーターズ監督の「作戦」だ。「私が自分自身を『クズ監督(trash director)』と呼んだのは、世間が自分に対して使う前に、自分の笑いのネタにして、批判として使えないように取り上げたんだ!私の映画に出演した俳優たちもそう。トレイシー・ローズ(元ポルノ女優)も、ジョニー・デップ(元アイドル)も、パトリシア・ハースト(誘拐事件被害者)も、同じ作戦を取ったんだ。自分では変えられない、世間からの自分に対するイメージを愛して、それを利用して笑いの種にするんだ。それで万事解決!」

ディヴァインとパンク

多くの作品で主演を演じたディヴァインについて「ディヴァインはパンクであり、人々を怖がらせるために生まれたんだ。それもパンクが起こる前に、パンクだとも知らずに」と語る。ウォーターズ監督はディヴァインについて「永遠に忘れることの出来ない美しさ」と称し、今日もパンクの美しさは衰えていないと話す。Burger Boogalooというパンクミュージックフェスをアメリカで主催しているけど、そこにはパンクノスタルジアがある。ボゴダンスをお婆さんが踊る。恰幅よくなったミュージシャンがステージダイブをする。そしたら観客も腕力が衰えて地面に寝かせるしかなかったり。人々が反骨精神溢れる若い時に愛したファッションと共に年齢を重ねるのが興味深いね。人生から取り除くのはとても難しいことなんだ。70歳のパンクロッカーとして格好良さを保つのはなかなか難しいけど!」

© Park Circus_Warner Bros
『ピンク・フラミンゴ』より、ディヴァイン © Park Circus_Warner Bros

ただディヴァインが最も評価されたのはパンクから離れた時だった。ウォーターズ監督は「ディヴァインがイメージを変えて『ヘアスプレー』で普通の母親を演じた時、人々は初めて彼を賞賛した。なぜならば恐ろしいイメージを捨てて、真逆の役を演じたから。人生でも最高の賛辞を受けたんじゃないかな」

ウォーターズ監督はディヴァインのキャリアをもう一転換するのに良いのではと、レズビアンの肉屋役を用意していたそうだが、ディヴァインの死により実現することはなかった。以降、俳優を想定した脚本の「当て書き」は行なっていないという。

2019年でも愛される秘訣

2017年からウォーターズ監督が参加し開催されている大人のためのサマーキャンプ「キャンプ・ジョン・ウォーターズ」。2019年9月13日(金)~16日(月)にコネティカット州で開催され当日はニューヨークから特別バスが運行される(所要時間90分)。「キャンプには世界中から人が集まるんだ。結婚式を挙げるカップルもいれば、私の歴代映画のキャラクターのコスチュームコンテストもある。楽しいこと間違いなしだよ!」

CAMP JOHN WATERS
「キャンプ・ジョン・ウォーターズ」のポスター

集うファンの中には、ウォーターズ監督の初期作品が発表されて頃には誕生すらしていていなかった世代も多いという。「ピンク・フラミンゴ (1972) の後に生まれた映画好きの子どもたちが喜んで見てくれているね。もうすぐ私が最後に監督した映画『ア・ダーティー・シェイム』(2004) より後に生まれた世代が私の作品を見るようになるよ!私には何の不思議もない。私の作品にあるファッションは全て時代遅れになることはない。なぜならいつの流行でもないから」とウォーターズ監督。

「去年参加したファンの1人は『フィメール・トラブル』(1975)の脚本を何ページもタトゥーとして入れていてね。作家冥利につきるよ!それと別の子は、犬の糞をタッパーに入れて持ってきて、私の目の前で食べても良いか聞いてきたね… お好きにどうぞと言って、後ろを向いて見ないでおいたけど。SNS用かな」

今日まで衰えない人気を誇るウォーターズ監督。「新作は?」と聞かれると「昔の自分に戻って映画を作ることはできない。もう16本作っているし何もテーマがなくて作ることはできない。周りの人から『キックスターターで資金を集めたら』とか言われるけど、家3軒と別荘1軒を持っているのに他人にお金を頼むなんてしないよ」

「人々が新版を今でも発売してくれる映画を何本も作ったから、新作を作る必要を感じないんだ。9月にはクライテリオンから『ポリエステル』のBlu-ray/DVD新版が発売になるんだけど、BOXパッケージが見たことないほどの素晴らしさなんだ!新しい『匂いカード』も付いているよ」

『ポリエステル』
クライテリオンからリリースとなる『ポリエステル』Blu-ray新版 ★購入はジャケット写真をクリックしてください。Amazonにリンクされています。

影響を受けた監督

『ポリエステル』匂いカードのオドラマ・システムの元祖はウィリアム・キャッスル。「彼はアメリカで絶大な人気を誇ったんだよ。私が子供の頃は大衆に大人気で、誕生日パーティーに彼の映画を見に皆で行ったりしたね。まだビデオもない時で、街の中心部に1館だけある映画館で8週間上映。でそのあと郊外の映画館に行って、そのあとは二度と会うこともない。微電流を流すために全ての椅子に3つのワイヤーがついていた上映もあって……とても複雑な仕掛けだったよ。今じゃ考えられないね。子どもとして彼の作品が大好きだったんだ。彼が存命のうちに、彼の本の前書きを書いたり、彼が亡くなってからは未亡人や娘さんにあったりして、彼の作品を再製作したりね。ライアン・マーフィーのTV番組『Fued: Battle and Joan』で私はキャッスル役を演じたんだよ!名誉なことだね」

キャッスルの他、若い時に進んで見た映画監督は3人いるという。「アート系でイングマール・ベルイマン、アンダーグラウンド系でアンディ・ウォーホール、実験系でラス・メイヤー。自分の映画では、全部合わせて、実験的な作品をアート系としてやろうとしたんだ。ベルイマンは、最初に吐瀉物を映画に出した。最初に胸を見せたのも彼。ボルティモアでは、彼の作品のフィルムからそれらしきシーンだけ抜き取ってセックス映画として上映してたんだよ!『不良少女モニカ』を『モニカのセックスライフ』という題でね。モニカアイス、モニカチョコなどのグッズが成人映画館で売られていた。地元ボルティモアの猥褻本屋は今でも『スウェーデン』って呼ばれてるよ。アメリカではスウェーデンは猥褻っていう意味が残っているんだ。今日改めてベルイマンを見るとかなりマイルドだけど」

ヒッチハイクで全米横断

ウォーターズ監督が映画監督業に代わって力を入れているのが作家業。執筆だけでなく、オーディオブック用のナレーションも手掛けており1冊8時間以上になることも。日本語未訳が多いが、今年5月には『Mr. Know-It-All: The Tarnished Wisdom of a Filth Elder』を出版。既に次の新作を書き始めているそうだ。

『Carsick: John Waters Hitchhikes Across America』 ★購入は写真をクリックしてください。Amazonにリンクされています。

2014年には実際にアメリカ東海岸から西海岸までを所持金なしに1人でヒッチハイクした様子をおさめた『Carsick: John Waters Hitchhikes Across America』を発売。ウォーターズ監督を浮浪者だと思った運転手や、政治的に全く相容れないインディーバンドのメンバーなど、コンロトール不可能な状況をユーモラスに記録している。

『Carsick: John Waters Hitchhikes Across America』 ★購入は写真をクリックしてください。Amazonにリンクされています。

執筆を前提としてヒッチハイクをするにあたり、何かひねりが必要だと考えたウォーターズ監督。名声を得てからドラッグは止めていたそうだが「50年ぶりにLSDをね。久しぶりだし、もう70歳だし、入念に8カ月かけて上等なのを手に入れた。想像していたのより強くて……12時間効いてね!若い時より何倍もスリリングだったよ!」

現在は禁煙も続けているウォーターズ監督。インタビュー中、おもむろにポケットから手書きの紙切れを出して「今日は禁煙して6,066日目だ!これまでに何度も何度も禁煙したけど失敗したから、禁煙を続けられるように毎日メモしているんだ。なんで今の人が煙草を吸うのか理解できないよ。私が若い頃はメントールは風邪に効くとか、医者の推薦だとか言ってたからね。当時も癌の原因だって分かっていただろうに!」と語った。

映画にもしっかり関わり続けており、地元メリーランド州ボルティモアで毎年5月に開催されるメリーランド国際映画祭では1999年創設時からボードメンバーとして名を連ね、毎年欠かさず「John Waters Picks」 という特別プログラムを開催。厳選された1本を紹介、上映している。そして年末に発表されるその年の映画ベスト10は、どんな作品を選ぶのか、毎回多くの注目を集めている。

ちなみに『ヘアスプレー』の続編3本の脚本は執筆済みだそうだが、まだ製作されてないので脚本料は受け取らないでいるウォーターズ監督。「失業保険みたいなもの」とのこと。今年のクリスマスシーズンには21日間で18都市を回って成人限定のワンマンショー「A John Waters Christmas」 を開催する予定だそうで「たくさんハグしないといけないから疲れるんだよね」と楽しそうに語った。失業とは程遠い多忙な日々を送っているようだ。

(文:moonbow cinema 維倉みづき)

レビュー(0)


コメント(0)