骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2017-11-20 21:10


私はもう88歳で、死にかけている―ホドロフスキー魂のメッセージ&メイキング映像

「何がなんでも生きねば」「人間賛歌のカーニバル」絶賛続出『エンドレス・ポエトリー』
私はもう88歳で、死にかけている―ホドロフスキー魂のメッセージ&メイキング映像

新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほか全国で大ヒット公開中のアレハンドロ・ホドロフスキー監督作品『エンドレス・ポエトリー』の特別映像が公開された。

公開直後からSNSでは「何がなんでも生きねば」「人生はいつでもリテイクできる」「人間賛歌のカーニバル」「ホドロフスキーが自らの青年期を描いた『ラ・ラ・ランド』のよう」などの熱い感想で溢れています。劇中で「生きろ!生きろ!生きろ!」というホドロフスキーの強いメッセ―ジに、前向きな気持ちになる人も続出。絶賛の感想が相次いでいる。

「私はもう88歳で、死にかけている」というショッキングな語りから始まるアレハンドロ・ホドロフスキー監督のメッセージは、本作を観る人々への覚醒を促し、「意識を開放すること」を説いている。

また、『エンドレス・ポエトリー』メイキング映像では、息子アダンに演技指導をしたり、撮影監督のクリストファー・ドイルに指示したり、これまでに決して見せることのなかったホドロフスキー監督の映画製作風景が明らかになっている。


▼映画『エンドレス・ポエトリー』アレハンドロ・ホドロフスキー監督インタビュー&メイキング映像

【アレハンドロ・ホドロフスキー魂のメッセージ】

私はもう88歳で、死にかけている。
間もなく肉体は滅びる。
100歳まで生きるとしてもわずか12年だ。
死が近いことを自覚しているよ。
おおげさには話さないし、真剣な話以外はしたくない。

私は多くの観客を惑わせるのではなく、
自覚させたい。
芸術を見ていると意識させたい。
芸術作品に触れる実感を持たせたい。
芸術が生み出すものをすべて与えたいんだ。
芸術は人に向かって扉を開き、その中に人は自己を見出す。
それは醜いものではない。

宇宙は人間という芸術作品を何百万年もかけ生み出した。
人間が醜いと言ったが、人間は崇高な存在だと思う。
それを表現するのは芸術だ。
これは芸術だと観客に感じとってほしい。
そのために事件や人物を語るのだ。

映画館のスクリーンの前では意識を覚醒してほしい。
芸術の言葉を受け取ってほしい。

私たちがしていること、それは自由になること。
私たちは限界を意識してしまう。
個人的な限界もあり、社会的な限界や先入観もある。
政治的な理想や断定、秩序や規制や恐れ、
私たちは檻にとらわれて多くの物に惑わされる。

人には名前があるが、意識にはない。
意識には年齢もない。
人には国籍があるが、意識にはないんだ。
人には男女の違いがあるが、意識にはない。
意識に仕事はなく、どんな仕事もする。
自由な意識は素晴らしい。
自由を望めば自由になる。

映画作りを教えろと頼まれることがある。
注意力を磨くことだ。
どんな物にでもじっと注意を向けるんだ。
対象物から目をそらさず全身全霊で見れば、
無限が見つかる。

永遠もだよ。


▼『エンドレス・ポエトリー」に寄せられた感想








映画『エンドレス・ポエトリー』 ©Pascale Montandon-Jodorowsky

映画『エンドレス・ポエトリー』
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
アップリンク渋谷ほか全国順次公開中

監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
撮影:クリストファー・ドイル
出演:アダン・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、ブロンティス・ホドロフスキー、レアンドロ・ターブ、イェレミアス・ハースコヴィッツ
配給:アップリンク
2016年/フランス、チリ、日本/128分/スペイン語/1:1.85/5.1ch/DCP

【写真展】

「菊池茂夫が撮るホドロフスキー」
日時:11​月​22日(​火​)~11月30日(木)​
料金:無料​
会場:アップリンク・ギャラリー

【トークイベント】

タロットリーダー小川トモコが読み解く​『エンドレス・ポエトリー』​
魂を癒し、奇跡をひき起こすホドロフスキー流タロットで映画を解説!

日時:​11​月​21​日(​火​) ​19:00上映スタート​ 上映後イベントスタート​
会場:アップリンク​渋谷
ゲスト:小川トモコ(京都 CAFE OPAL/タロットリーダー)

滝本誠×柳下毅一郎がホドロフスキーを語りつくす!
「ホドロススキー一家は世界を変えるか?!」

日時:11月29日(水)19:15上映スタート​ 上映後イベントスタート​)
会場:アップリンク​渋谷
ゲスト:滝本誠(映画・美術評論家)、柳下毅一郎(映画評論家・特殊翻訳家) ※サービスデー適用外

公式サイト


▼映画『エンドレス・ポエトリー』予告編

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