“オモシロ”なる新ジャンルを確立し、平和な世界を築くべく日々カメラを回し続ける、ミステリアスおもしろユニット『マッドシティー』。道行く人や自分自身を被写体に撮影したオモシロ映像作品をイベントやYouTubeで流したり、市販のエロ本に落書きをした写真集「非エロ本」なるものを作り、勝手に訪問販売するという、アートともお笑いとも一線を画す、つかみどころがまったくない謎のアーティストである。
来る7月8日(火)、昨年に引き続きアップリンク・ファクトリーにて映像イベント「マッドシティーのわんぱくタイム」を開催することになったマッドシティー代表のmcOTさんの実態を少しでも知るべくオモシロ話を訊いてみた。
── 「ミステリアスおもしろユニット」と名乗っていますが、実際ユニットじゃないですよね?
今は1人だけどユニットです。メンバー募集中です~♪
── マッドシティーの名前の由来は?
とくに理由はありません。最初は短期間でやるつもりだったので、適当な思いつきでハードロック好きなおっさんのバンドみたいな名前にしました!! 口に出すのも恥ずかしい名前でしょ!
(写真)マッドシティー代表のmcOTさん。顔を見せないところがますます怪しさを醸し出す
── mcOTさんは2年前からマッドシティーの活動を始めたそうですが、何のために始められたのですか?
楽しもうと思う気持ちが愛と平和の世の中につながるのだ、ということを世に伝えるのが自分の使命だということに気づいたために、その行動の1つとして。
本当はまともな職に就いて結婚をして親に孫の顔を見せてあげたいのですが、やっぱり世の中のことを考えるとマッドシティーの活動を優先しなければいけませんね。
── 愛と平和のために、どういう活動をしているんですか?
映像、絵、パフォーマンス、特に表現方法は決めておりませんが、観てくれた人が楽しもうと思う気持ちが大切であること、あたりまえを疑うこと、考えることのきっかけになることをやっているつもりです。あんなヤツがやってるから俺もやるぞと思ってもらえたら感無量です! いい人でしょ!
では、文章だけではマッドシティーの活動が説明しづらいので、ここから映像を見ながら解説していきましょう。
★『マッドシティーの発明』↓
映像を観てもらったらわかる通り、こんな便利なものを使わなくていいのかと中学時代から10年以上みんなに訴えてきたけど、なかなか相手にしてくれる人にも巡り合えず、それなら百聞は一見にしかずということで作品にしました。みんなもガンガンやっちゃいなよ!
★『マッドシティーの自由』↓
そのコミュニティーの中であったり、それを支持する人の中ではカリスマ的存在な人でも、興味がない人やそれを認めない人にしてみたらいくら熱いことを言ってもただ滑稽な人になってしまうところがおもしろいと思いつくりました。この人に支持してくれる人や、この人によって勇気づけられたり元気づけられるファンもいるんだけど、そんなことやってて何の意味があるんだ!普通に尻を拭くのが一番なんだよ!とっとと実家に帰って親の仕事でも手伝えよ!と言う人もいて、売れてないアーティストっておもしろいね!
★『マッドシティーの看板を楽しもう』↓
お金がないから楽しいことができないとか、そういう年齢じゃないから無理とか言わないで自分から何でもおもしろがることが大切なのではと思っており、そんな僕の楽しみの1つである看板を読むことをわざわざ作品にしました!
★『マッドシティーのあたりまえを疑おう』↓
あたりまえを疑っていかなくちゃいけないということを伝えるために、大好きなうんこを使って表現してみました。勝手に自分がこうだと思ってるものが全く違ってたことあるでしょ? 誰が武器を忍ばせてるかわからないから怖いぞ~!!
── 今まで何作品ほど作られてるんですか?
イベントや展示で1回しかやらないものもあるし、失くしたものや、ビデオテープの上から重ね撮りして観れなくなったものもあるのでよくわからないです。だいたいお金もかかっていないものばかりだし、もう1回つくれって言われたらすぐできるものばかりなので気にしていません。
── ところで、大好評の「非エロ本」はなぜ作ったんですか?
エロ本ほどヌクというひとつの目的のためにしかつくられない、いかにエロくなるかエロのことだけしか考えられてないものだと思っていまして、そんな一途なものからそのエロを打ち消しておもしろくできればと思いつくりました。ものすごく暇な時期だったのでたくさん作品ができました。
エロ本に落書きを施した傑作写真集「非エロ本」。購入したい方はマッドシティーに直接声をかけてね!
── では、最後に今回の意気込みをお願いします。
みなさまに喜んでいただけるように一生懸命努力します! 僕はただみんなの笑顔が見たいだけなんだ☆
(インタビュー・文:牧智美)
『マッドシティーのわんぱくタイム』
日時:7月8日(火) 開場19:00/開演19:30
会場:アップリンク・ファクトリー
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)[地図を表示]
料金:1,500円(1ドリンク付)