骰子の眼

art

東京都 ------

2008-06-16 14:29


報道写真家ジブ・コーレン来日ワークショップ・レポート(動画)

私の写真が紛争を止められるとは思わない。しかしながら、写真を通して世論に影響を与えることが出来ればよいと願っている。
報道写真家ジブ・コーレン来日ワークショップ・レポート(動画)

6月10日からBankART 1929 Yokohamaにて『1000の言葉よりも ジブ・コーレン報道写真展』が開催され、写真展に併せて報道写真家ジブ・コーレン氏が来日しました。

6月11日、13日には「報道写真ワークショップ」がBankART 1929 Yokohama にて開催されました。
初めにギャラリーでジブ・コーレン氏が作品を数点選び、来場者の方に写真撮影におけるエピソードや写真の技術について説明。(以下動画をご覧ください)

ギャラリートークの後はレクチャールームへ移動し、劇中に登場する足を負傷したドゥルーズ族の兵士「ルアイ」のスライドを時間軸に沿って紹介。紛争の悲惨さや被写体との信頼関係の大切さなどをエピソードを交えながら語ってくれました。

「1メートル90センチの男が1メートルになって帰ってきた。 このことを聞いて、彼に興味が湧き彼を探しとめた。一番注意したことは、彼が嫌がることは絶対にしない、ということだった。そうすることで、信頼を得て家族の様な関係になり、週末は妻と共に彼の家で食事を楽しんだ。このプロジェクトの写真の最後は彼が病院を自分の足(義足)で出て行くところで終わっている。最初は重体で運ばれてきたが、自分で病院を後にすることが出来た。いい終わり方だ。しかしながら、覚えていて欲しい。彼はそういった戦士の7千人の1人にしか過ぎないということを」

ジブ・コーレン氏は自分の作品の持つ可能性をこう語っていました。
「私が写真を撮り始めてから物事が良い方向に進んだというわけではない。皮肉だが、悪化の一路を辿っている。私の写真が紛争を止められるとは思わない。しかしながら、写真を通して世論に影響を与えることが出来ればよいと願っている」



映画『1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン』
2008年6月14日(土)より東京都写真美術館ホール にてロードショー


■写真展『1000の言葉よりも―ジブ・コーレン報道写真展』

日時:6月21日(土)まで 11:30~19:00
会場: BankART 1929 Yokohama<3F 1929スペース>[地図を表示]
(横浜市中区本町6-50-1/みなとみらい線「馬車道駅」下車)
料金:一般600円
割引500円(日本写真家協会・日本写真協会の会員の方【会員証要提示】、世界報道写真展もしくは映画『1000の言葉よりも』の半券をお持ちの方、学生の方【学生証要提示】、当日一眼レフをお持ちの方)

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