トップ画像(左から住民、オーナーの鈴木孝治さん、スタッフ)
最近、都内近郊で増えているゲストハウス。主に外国人留学生、バックパッカー、上京者等を対象とした格安で住める賃貸のマンションや一軒屋のことをいいます。シングルルームや大部屋のドミトリー、女性専用ハウスまで、自分のライフスタイルや金銭に合わせて選ぶことができるので若者を中心に人気が高まっています。
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■「浅草ゲストハウス」~大人の為の小学校~
http://www.k4.dion.ne.jp/~asakusa/
外国人や観光客で賑わう日本情緒溢れる浅草。雷門をくぐり、浅草寺を通り抜け商店街を歩いて行くと、料亭街として栄えた赴きを残す浅草5丁目にある「浅草ゲストハウス」に辿り着く。
キッチンの壁には住居者が描いた日本的なペインティングが施され、いたるところにアート的な雰囲気を感じる。お風呂はなぜか洋風な猫足。普通のシャワールームもある。
共用スペースのリビングは2部屋ある。1部屋目は部屋の中に流木があったり、天井からひょうたんが吊り下がっていたりと、並々ならぬオーナーの鈴木さんのセンスとこだわりが感じられる。2部屋目には大きなテーブルがあり、オーディオ機器が置いてある。入居者たちが共に食事をとったり、テレビを見たりする和みのスペースだ。
このゲストハウスの入居者の国籍、性別、年齢、職業は実に多様だ。英語教師、Tシャツデザイナー、サックス奏者、語学留学生、アーティストと様々な職種の人達が集まる。何といってもこれがゲストハウスに住む魅力である。鈴木さんにとって多様な人達との接触はポリシーであり、この場所は「大人の為の小学校」と語る。
「小学校には色々な背景を持つ家庭の子供たちが通っている。お金持ちの家の子もいれば、貧乏の家の子もいる。学業能力も、身体能力も様々でも、中学、高校、大学に進むにつれ、自分と似通った人とばかり関わるようになる。大人になっても気づけば、自分と同じ様な価値観を持っている仲間が周りにいる。でも、それでは寂しい、まだまだ世界は広い。色んな人間に合って刺激を受けて、生活空間をシェアすることで協力し、成長していくことが出来る」
この鈴木さんの思いによってできたのが、「浅草ゲストハウス」=「大人の為の小学校」なのである。
住居者同士は仲が良く、リビングで共に食事をしたり交流がある様子。アメリカから英語教師としてやってきた住民は「浅草ゲストハウス」の魅力をこう語る。
「以前は会社で借りていたアパートに住んでいて、シェアメイトはオーストラリア人でした。自分と同じ言語を話し、似たような文化的背景を持っていました。せっかく日本に来たのだからもっとリアルな日本を感じたくて、ゲストハウスに住むことを決めたのです。ここに引越して、日本人の入居者と触れ合い、とても驚く様な貴重な体験ばかりで嬉しいです」
上京して数ヶ月の住民は、保証人や敷金、礼金など面倒な手続き等がいらないという理由から入居を決めた。
「最初、田舎から出てきて、なかなか住むところが見つからず、車で寝泊りしていたんです。偶然、ネットでゲストハウスのことを知り、保証人もいらないので入居を決めました。みんなで飲んだり、交流があるのも楽しいです」
家賃が安いのも魅力だ。家賃でお金をセーブし、その分将来の為に貯蓄したり、自分の為に自己投資が出来る。
「この場所は手段であって目的ではない。ゆくゆくは一階をお菓子屋にして、入居者以外の人もまきこんで、交流出来る様な場所にしていきたい」
前職がパティシェで各国を旅して周った鈴木さんのこだわりハウスだ。
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■浅草ゲストハウス
東京都台東区浅草5丁目8-6 [地図を表示]
http://www.k4.dion.ne.jp/~asakusa/
最寄り駅:つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩6分、地下鉄銀座線「浅草駅」徒歩13分
【料金】
男女別ドミトリー、
月額28,000円~(ベッドにより28,000円 / 30,000円 / 33,000円)
二人部屋 42,000円~
一人部屋 52,000円~
短期利用(2週間以内)、一晩につき2,000円
全て光熱費込み
※ただ今男女別ドミトリーに空き部屋あり!!
【設備】
共同スペース:キッチン、トイレ(ウォシュレット)、お風呂、洗濯機、TV、冷蔵庫、電子レンジ、トースター、ガスコンロ。 館内無料無線LAN。
★お問い合わせは下記の「浅草ゲストハウス」までメッセージを!
http://www.webdice.jp/user/735/
(Text:前田真希)