骰子の眼

cinema

2011-03-20 16:38


SXSW閉幕、ドキュメンタリー最高賞はプールスケーターを描く『Dragonslayer』が獲得

ミッドナイト部門観客賞にエドガー・ライトのプロデュース作『Attack the Block』が輝く。
SXSW閉幕、ドキュメンタリー最高賞はプールスケーターを描く『Dragonslayer』が獲得
今年のSXSW長編ドキュメンタリー部門審査員賞作『Dragonslayer』

2011年3月11日から20日までテキサス州オースティンで開催されている音楽、映画、インターネットの見本市SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で、映画祭の各賞が発表された。

長編ドキュメンタリー部門審査員賞は、トリスタン・パターソン監督のプールスケーターのドキュメンタリー『Dragonslayer』が受賞した。『Dragonslayer』はスケーターJosh "Skreech" Sandoval出演、カリフォルニア郊外を舞台に、経済破綻により続出した空き家のからっぽのプールを利用してスケートする若者たちの日常やドラッグの問題を描いている。
ドラマ部門最優秀審査員賞の他、編集賞、脚本賞、新人賞、最優秀観客賞など多数の賞を受賞したロビー・ピッカーリング監督の『Natural Selection』は、テキサス郊外に暮らす敬虔なキリスト教徒の主婦が、ある日、夫に隠し子がいたことを知り、自分探しの旅に出る、オフビート・コメディのロードムービー。
また長編ドキュメンタリー部門観客賞のヴィクラム・ガンディ監督作『Kumaré』は、ニューヨーク出身のガンディ監督自身がサシャ・バロン・コーエンの『ボラット』のように、ヨガの偽グルになり、何をもって精神的指導者は一般人より神聖だと見なされるのかという疑問を提示するドキュメンタリー。
その他、ミッドナイト部門観客賞はエドガー・ライトがエグゼクティブ・プロデューサーを務めたジョー・コニッシュ監督のSF作『Attack the Block』が受賞した。
その他の主な受賞結果は以下の通り。

今年のSXSWでは11日に発生した東日本大地震の災害支援のためにSXSW 4 JAPANというプロジェクトも行われている。




■長編部門 審査員賞
●長編ドキュメンタリー部門
最優秀審査員賞─『Dragonslayer』 Tristan Patterson
最優秀編集賞─『Where Soldiers Come From』 Kyle Henry & Heather Courtney
最優秀撮影賞─『Dragonslayer』 Eric Koretz
最優秀音楽賞─『Natural Selection』 The Fishermen Three, Ben Fries

●ドラマ部門
最優秀審査員賞─『Natural Selection』 監督:Robbie Pickering
最優秀編集賞─『Natural Selection』 Michelle Tesoro
最優秀撮影賞─『A Year in Mooring』 Elliot Davis
最優秀音楽賞─『Natural Selection』 iZLER, Curt Schneider
最優秀脚本賞─『Natural Selection』 Robbie Pickering
最優秀新人賞─
Evan Ross(『96 Minutes』)
Rachael Harris(『Natural Selection』)
Matt O’Leary(『Natural Selection』)

長編部門 観客賞
長編ドキュメンタリー部門観客賞─『Kumaré』 監督:Vikram Gandhi
ドラマ部門観客賞─『Natural Selection』 監督:Robbie Pickering

短編部門 審査員賞
ドラマ部門審査員賞─『Pioneer』  監督:David Lowery
ドキュメンタリー部門審査員賞─『Mothersbane』  監督:Jason Jakaitis
アニメーション部門審査員賞─『THE WONDER HOSPITAL』 監督:Beomsik Shimbe Shim
ミュージック・ビデオ部門審査員賞─Hollerado『Americanarama』 監督:Greg Jardin




▼『Dragonslayer』予告


▼『Natural Selection』より


▼『Kumaré』より

▼『Attack the Block』予告



キーワード:

SXSW / 映画祭 / エドガー・ライト


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