骰子の眼

cinema

東京都 千代田区

2010-11-17 23:43


イ・チャンドン監督カンヌ脚本賞『詩』をクロージング、第11回東京フィルメックス11/20から開催

カンヌ・パルム・ドールのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』やアッパス・キアロスタミ監督の新作など注目作多数
イ・チャンドン監督カンヌ脚本賞『詩』をクロージング、第11回東京フィルメックス11/20から開催
今年のフィルメックス・クロージング作品に選ばれたイ・チャンドン監督の『詩』(仮題)[Poetry 韓国/2010/139分/配給:シグロ、キノアイジャパン]

第11回東京フィルメックスが11月20日(土)から開催される。世界の新しい才能をいち早く紹介する映画祭としてその重要性を年々高めるこの映画祭に、今年も多数の話題作が集結する。2010年は、カンヌ国際映画祭で見事パルム・ドールの名誉に輝いたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさんの森』がオープニングに登場。他にも特別招待作品として、ジュリエット・ビノシュに初のカンヌ国際映画祭女優賞をもたらしたアッパス・キアロスタミ監督のラブストーリー『トスカーナの贋作』や、『トト・ザ・ヒーロー』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督による『ミスター・ノーバディ』。そして『シークレット・サンシャイン』のイ・チャンドン監督作『詩』(仮題)が上映。現在公開中のロウ・イエ監督『スプリング・フィーバー』に続き、2010年のカンヌ脚本賞を受賞したことでも注目を集めたこの作品がクロージングとなる。
アジアから気鋭の映画作家の作品を紹介するコンペティション部門には、『ペルシャ猫を誰も知らない』のバフマン・ゴバディ監督をはじめとする多くの逸材を擁するイランから参加のラフィ・ピッツ監督『ハンター』をはじめ、各国からオリジナリティ溢れる作品が出品。日本からも想田和弘、内田伸輝両監督がノミネートされている。ほかにも 「ゴールデン・クラシック1950」「アモス・ギタイ監督特集-越えて行く映画」といった特集上映や関連イベントが数多く行われる。




【コンペティション作品】

『ハンター』(イラン、ドイツ)

The Hunter/2010/92分/監督:ラフィ・ピッツ
選挙を控えたテヘランで、デモの群衆に警官隊が発砲する事件が起きた。事件によって妻を失い、娘が行方不明になった男がとった行動とは? 異様なまでの緊張感が持続する本作は、イランの俊英ラフィ・ピッツの長編第四作。ベルリン映画祭コンペティションで上映。

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『ハンター』(イラン、ドイツ)

『夏のない年』(マレーシア)

30年ぶりに故郷の村に戻った人気歌手のアザムは、少年時代の親友とその妻とともに、ウラ島に夜釣りに出かけるが。デビュー作『愛は一切に勝つ』(06)で国際的評価を得たタン監督の新作は、現実と幻想、現在と過去が大胆に交錯する美しい映像詩。

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『夏のない年』(マレーシア)

『密告者』(香港)

The Stool Pigeon/2010/72分/監督:ダンテ・ラム
ある事件で密告者に瀕死の重傷を負わせてしまった捜査官が、罪の意識を背負いながら、再び密告者を使った捜査を命じられるが…。ここ数年、ハイ・クオリティの犯罪アクションを連打しているダンテ・ラム(林超賢)監督の期待の最新作。

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『密告者』(香港)

『独身男』(中国)

Single Man/2010/94分/監督:ハオ・ジェ
中国河北省の山間の村を舞台に、数人の年老いた独身男たちの奇妙な日常生活をドキュメンタリー・タッチで描く。北京電影学院を卒業したハオ・ジェ(?杰)の監督デビュー作。サン・セバスティアン映画祭サバルテギ部門で上映。

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『独身男』(中国)

『トーマス、マオ』(中国)

Thomas Mao/2010/77分/監督:チュウ・ウェン
英語しか話せないトーマスと、中国語しか話せないマオ。内モンゴルで出会った二人だが、噛み合わない会話のため、事態は意外な方向に展開する。チュウ・ウェン(朱文)待望の新作は、異文化の遭遇を夢と現実を自在に交錯させて描いたユニークな作品。

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『トーマス、マオ』(中国)

『ビー・デビル』(韓国)

Bedeviled/2010/115分/監督:チャン・チョルス/提供:キングレコード
ストレスから仕事でミスを犯し休暇を取った30代の女性へウォンは、幼い頃祖父母と暮らしたムドゥ島を訪れる。だが幼馴染みのボクナムは夫から悲惨な虐待を受け、島を脱出しようとしていた。キム・ギドクの助監督を務めてきたチャン・チョルスの長編第一作。カンヌ映画祭批評家週間にて上映。プチョンファンタスティック映画祭では、最高賞と女優賞を獲得した。

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『ビー・デビル』(韓国)

『ふゆの獣』(日本)

Love Addiction/2010/92分/監督:内田伸輝
初の長編劇映画『かざあな』(07)が、バンクーバー映画祭ドラゴン&タイガー・コンペティション部門に招待された内田伸輝監督の長編第3作は、同じ職場で働きながら、それぞれに惹かれあう男女4人の若者の激烈な感情のぶつかり合いが観る者を圧倒する。

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『ふゆの獣』(日本)

『Peace』(日本、アメリカ)

Peace/2010/75分/監督:想田和弘
『選挙』(06)、『精神』(08)の想田和弘監督の「観察映画」の新作。福祉車両の運転を行っている柏木寿夫と、ヘルパーを派遣するNPOを運営しているその妻、廣子。何気ない日常の描写から、戦争と平和、生と死、福祉、共存といったテーマが浮かび上がる。

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『Peace』(日本、アメリカ)

『アンチ・ガス・スキン』(韓国)

Anti Gas Skin/2010/123分/監督:キム・ゴク、キム・ソン
韓国映画界の"恐るべき子供たち"キム兄弟の最新作。ガスマスクをつけた連続殺人鬼の恐怖に怯えるソウルを舞台に4人の登場人物の行動を追いつつ、韓国の社会問題に鋭く切り込んだ作品。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

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『アンチ・ガス・スキン』(韓国)

『愛が訪れる時』(台湾)

When Love Comes/2010/130分/監督:チャン・ツォーチ
『最愛の夏』(99)、『お父さん、元気?』(09)など常に家族の問題をテーマとしてきたチャン・ツォーチの最新作。台北を舞台に、大家族の複雑な人間関係の中で周囲との軋轢に悩みながら生きるヒロインを力強く描く。プサン映画祭で上映。

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『愛が訪れる時』(台湾)
▼『Peace』予告編

▼『ふゆの獣』予告編



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第11回東京フィルメックス

期間:2010年11月20日(土)~28日(日)
会場:有楽町朝日ホール[有楽町マリオン11階][地図を表示]
東京国際フォーラム・ホールC[地図を表示]
TOHOシネマズ日劇[有楽町マリオン9F][地図を表示]
東劇[東劇ビル3F][地図を表示]
銀座テアトルシネマ[銀座テアトルビル5F][地図を表示]
【第4回「映画」の時間】
主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
※上映時間・料金などの詳細につきましては、
東京フィルメックス公式サイトをご覧ください。


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