いよいよ明日4月5日(土)から全国ロードショーされるセルゲイ・ボドロフ監督、浅野忠信主演の『モンゴル』。
現在、僕はフランスに来ていますがパリ中のビルボードには大きく『MONGOL』のポスターが掲げられています(写真)。
フランスでは4月9日より300スクリーン以上の規模で公開されます。
全編モンゴル語で撮影した映画ですが、フランスでは200館以上がフランス語に吹き替えての公開。ドイツでは全館吹き替え。そしてロシアでは全館ボイスオーバーというロシア映画界独特の状態で公開されたそうです。ボイスオーバーとはオリジナルの音声は聞こえますが、その上に一人の人が全ての役をたんたんと声で訳すという手法です。
世界にアメリカ文化押し付けているように思われるアメリカでは700スクリーンとも英語字幕という公開です。
さて、監督が来日したときにメディアに宣言したのでもうオフレコではありませんが、ボドロフ監督は次回作に『モンゴル2』を作る事を決心しました。
アカデミー賞にノミネートされた瞬間から、次回作のオファーが山のように一気にやってきたようです。すでに脚本もできていて、この秋からの撮影をとか、監督としてこれだけの大作を仕切れたのだから、スタジオの企画を任せたいというギャラはいいけど雇われ監督的なだけの話が多かったようです。
結局それらを全て断りボドロフ監督は自らの企画を次回作に選びました。
『モンゴル』は、当初3部作の予定で構想された作品ですが、3部作にはならず2部作になります。次回作は1作目よりよりダークでドラマ部分が多く、チンギス・カーンの息子たちの世襲争い、巨大な帝国のカーンとなった男の生き方、死に方を描きます。いわばゴッド・ファーザーのパート2、3を一緒にしたような感じです。
ワーキング・タイトルは『KHAN/カーン』です。
さて、テレビスポットもフジテレビを中心にうたれているし、各メディアで話題となっている『モンゴル』ですが、webDICEでは『モンゴル』のクロスレビューを企画しました。
「モンゴル」で検索してひっかかったネット上で公開されているユニークなレビュー、エッセイをピックアプしました。
映画を観る前、観た後どちらでも楽しめるものをセレクトしましたのでどうぞ閲覧してください。
(浅井隆)
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ロシア文化研究者、鴻野わか菜さんのブログ 2月4日。
さすが研究者プレスシートにも出ていない情報と解釈があります。
http://wakana.dante.jp/blog/archives/cat_1.php
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ロシア・天井桟敷 撮影現場で通訳をした東さんのメルマガ。
大阪弁なので読みにくい人もいると思いますが情報はディープです。
http://www.melma.com/backnumber_153055_3520647/
http://archive.mag2.com/0000049005/20070213225134000.html
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映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記。
なにわのおっちゃん視点の感想です。
http://sakawa.exblog.jp/7768514/
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テレビ番組制作会社AMAZONの社長、倉内均さんのブログ。
会社経営者視点の感想です。
http://www.amazone.co.jp/essay/essay_0803.html
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ウラジオストック映画祭で審査員を努めた扇千恵さんのエッセイ
2007年9月にトロント国際映画祭で上映され、その次に上映されたのがこの映画祭。レアなレポートです。
やだし文中で政治的な何かがあったのではといううがった解釈は全くの間違いです。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/arc/fest/vla/07/1.html
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う〜ん。宣伝が行き渡っていないのかな.....
観ている途中で気づかないでね。
市川久恵さんのブログ
http://ameblo.jp/hisae-ichikawa/entry-10085335314.html
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最後にトピックでもあげた製作裏話的な浅井隆インタビュー。
日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080402/1008702/?P=1