骰子の眼

cinema

2008-04-01 13:02


映画『靖国』東京、大阪の映画館、計5館上映中止を決定

新宿のバルト9に続き、銀座シネパトス、シネマート六本木、渋谷QAXシネマ、大阪のシネマート心斎橋が上映を中止。

4/2訂正 「東京、大阪の全館上映中止」と見出しを付けましたが、当初から予定していた大阪の第七芸術劇場は確認をしたところ上映を行うということです。
従って、見出しを表記のように訂正します。

時事
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008033100956

東京新聞 “自粛”の連鎖 表現の危機 劇場現場より会社の意向?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008040202000292.html

首都圏では横浜での上映も予定されているらしいです。一部関係者によると横浜の支配人は東京の映画館が全部中止したとしても上映をしたいという意志はあるらしいですが、配給関係者によると大手の系列の映画館なので最終的には断られるのではという状況らしいです。

なお、配給会社のアルゴ・ピクチャーズでは今後、都内のいくつかの映画館に上映の可能性を当たっていく方針らしいです。

抗議の内容は、具体的には、南京事件の写真を中国が捏造したものを使用しているので上映を中止しろということがあるらしいです。この件に関して、李監督はすでに報道で使用されたもので捏造とは思っていないという見解らしいです。
なお李監督は現在中国に滞在中です。

以前銀座シネパトスで上映中止となった『コンクリート』の上映が中止になった際、これでは日本の映画界がちょっとした脅しに屈してしまうのはまずいと思いアップリンク・ファクトリーでの上映を引き受けことがあります。
その時は、配給会社にお願いし、連日ガードマン付きの上映をした経験がありますが、実際には何もおこりませんでした。

当時は2ちゃんねるを中心とした上映中止運動で、中には、「浅井死ね」というものとか、劇場に危害をくわえるともとれる脅しもあり警察にも届けを出しての上映でした。
ただ、上映中に反対派との対話を求める会を催しましたが、実際には自称2ちゃんねるユーザーが2名ほど来場しただけでした。

今回はリアルな街宣車という組織立った行動もあるので、劇場が観客の安全を考えて慎重に対応するのもわからないではないです。
ただ、全てのリスクを劇場と配給会社だけが負うのではなく、映画のプロデューサー、監督が前面に出てきて声明を出し、抗議をするものと話し合う必要があるのではと思います。

(浅井隆)

日本映画監督協会『靖国』で、国会議員が事前上映を求めた事に抗議
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080331-OHT1T00239.htm

日本の税金を日本映画といえるかどうかわからない『靖国』に使うのはどうか
と稲田国会議員が記者会見
janjan
http://www.news.janjan.jp/government/0803/0803283785/1.php

『靖国』公式サイト
http://www.yasukuni-movie.com/

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靖国


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